競技
2016/04/25【REPORT 第5次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】
15/16シーズンの締めくくり、次シーズンに繋がる充実の合宿を完結
第5次スノーボード(ハーフパイプ)遠征は強化指定選手男子3名、女子1名の4名の参加において、3月28日〜4月26日の日程で今冬シーズンの大半を拠点としてトレーニングを進めたコロラド・ブリッケンリッジスキー場のハーフパイプ施設を利用して行った。晴天率が高く、ハーフパイプ施設のコンディションが程よく緩むこの時期におけるトレーニング環境は新たなシーズンに向けてのベースアップには持ってこいである。今シーズンの試合期が終了し来シーズンに向けた各自における課題に取り組んだ。
合宿期間中は天候にも恵まれ、滞在期間中の80%以上で雪上トレーニングを実施することができた事は自然環境中で行う野外種目にとってはとても貴重な時間となった。毎朝6時30分起床、9時〜13時までのハーフパイプトレーニングに加え、13時〜15時30分までのパークでのトレーニングをほぼ毎日行い、滑走時間は相当なものとなった。帰宅後のコンディショニングトレーニング、セルフケア、自炊、ミーティング、翌日への準備を行うシンプルな毎日であったが、1日1日の生活が充実しており日々の成長を実感できる合宿となった。規則正しい生活の中においてのコンディショニング、栄養、休養(睡眠)をしっかりと行えた事で集中した雪上トレーニングへの準備を行う事ができた。
4月17日からはカリフォルニア州マンモスマウンテンスキー場に拠点を移し、仕上げのトレーニングを行った。ここでの合宿の目的としてハーフパイプ施設の最下部両側に設置されたエアーマットを利用して行う新技への取組を重点的に行なった。素晴らしいトレーニング環境を用意して頂いたキャンプ主催のBK PRO代表Bud Knee氏を始め、マンモスマウンテンのスタッフには心から感謝したい。本合宿は全てが順調に進み、各選手並びにチームとしても次に継続する大きな成果をあげる合宿となり良い形でシーズンを締めくくる事ができた。
シーズンも終盤となり振り返ると今シーズンの8月のスタートから取組んできていることが積み重なり、確実なベースアップへと繋がっている事を実感でききる。本シーズンは物事の目的、目標を明確にし、取組に対しての理解、自主性を向上させる事がトレーニングの質を上げる事に繋がり、技術習得の進度が早まるという考えの基、選手、スタッフ間での情報伝達を大事にししっかりと行ってきた。シンプルな事ではあるが、選手、スタッフが自分の役割、自分がやるべき事が明確になり、行動を自発的にできる様になってきていることを実感している。
来シーズンからは平昌オリンピックに向けたより結果の求められるシーズンとなり選手達へのプレッシャーもどんどん大きくなってくる。自分の持っている技術を状況に左右されずに出せる確固たる自信をつけていくことが結果に繋がっていく事となる。選手達が普段の練習でやってきた事を試合でしっかりと出せる様チームとしてもサポートスタッフの連携を強め取組を進めていく。
本シーズンにおきましても我々が強化活動に集中して取り組ませて頂いているこの環境に心から感謝しております。チームをご支援頂いているスポンサー様、応援して頂いている方々への期待に応えられます様、更なる精進をしていきます。
報告/スノーボード・ハーフパイプコーチ 治部 忠重