競技

2016/09/02

【REPORT 第1回フリースタイル競技モーグル種目タレント発掘育成事業合宿】

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今年度、最初の合宿が8月1日から8月10日まで、さのさかウォータージャンプ場及び国立スポーツ科学センターにて開催され、育成選手8名が参加した。

 

本合宿では、さのさかウォータージャンプにて8月2日から8月7日の期間、午前中にトランポリン、ウォータージャンプを使用してエアの基本練習を行い、午後からウェイト、体幹、アジリティ等のトレーニングを行った。エアの基本技術を習得すること及び技術トレーニングとフィジカルトレーニングを並行してトレーニングすることを目標とした。また8月9日に国立スポーツ科学センターに移動し、前年度の6月の合宿からチームで強化し続けてきた血中乳酸値2mmolでの有酸素トレーニングの現在の成果を確認する為に、乳酸カーブテストを行った。

 

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■すべてのジャンプの基本となるストレートジャンプ

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■抱え込み姿勢となるタックジャンプ

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■パイクバックジャンプ

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■バックレイアウト

 

 

 

エアの基本練習として、トランポリン、ウォータージャンプを使用して、ストレートジャンプ、バックタック、パイクバック、バックレイアウトを繰り返し練習した。ストレートジャンプはすべてのエアの基本となる。選手は両手を上げたブロックの姿勢でアプローチに入り正しい踏切のタイミングと跳ぶ方向を練習した。また現在のモーグル競技において、後方回転系のエアが主流となっているため、その基本となるバックタックでは踏切と膝を抱え込むタイミングを、パイクバックでは足を上げる動作と体を開くタイミングを、バックレイアウトでは伸身の姿勢で体幹を固める練習を、それぞれ段階を決めて行った。選手個々で練習の段階に違いはあるが、チーム全体として技術の向上が見られた。そして、段階を設定した練習を行ったことで、選手個々の課題が明確になった。

また並行してウェイト、アジリティ、体幹のトレーニングを行った。君嶋トレーナーは選手の体のケアを担当した。

引き続き8月10日に国立スポーツ科学センターで、乳酸カーブテストを実施した。選手達には6月に週600分の有酸素運動をシーズンまで継続することを指導しているため、途中経過を確認する機会になった。テスト結果は数値が向上しトレーニング効果が見られた選手、また変化がみられなかった選手の両方がいた。数値に変化が見られなかった選手は、JISSの専門家の指導のもと、有酸素運動の量とターゲット心拍数を再度確認し、今後も練習を継続することを改めて指導した。

 

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■ ウォータージャンプトレーニングの後、午後は体力向上のためトレーニングをじっくり行った。この日はアジリティトレーニング

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■ウエイトトレーニングは近くの体育施設を利用。技術トレーニングと並行して体力も強化する。

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■6月からの2ヶ月の有酸素トレーニングの成果を 乳酸カーブテストで測る

 

 

本合宿を終えて選手達は、技術練習、フィジカルトレーニング、乳酸カーブテストのいずれの練習にも集中して取り組む姿勢が見られ、選手としての成長を感じることができた。

今後の課題は、選手が一つ一つのトレーニングの必要性をより深く理解して、よりクオリティの高い練習となるようにすることが必要である。

今後の合宿では、今回のトレーニング内容を継続しながら、シーズンに向け実戦に近い練習を取り入れていく予定である。

 

報告者 附田雄剛