競技

2016/09/05

【REPORT 第1次フリースタイル(エアリアル)遠征】

7

【左から南隆徳選手、碓氷衣織選手、田原直哉選手、綿貫コーチ】

 

 

平成28年8月10日から8月23日、スイスのメットメンシュテッテンにて第1次フリースタイルエアリアルの遠征を行い、田原直哉選手、南隆徳選手、碓氷衣織選手の3名が参加しました。

今回の遠征地は、チューリヒ空港から南に20キロほどの距離にある町、メットメンシュテッテンです。8月11日、ウォータージャンプ練習施設”Jumpin”に到着。日本チームがこの地に遠征するのは、今回が初めてです。早速練習用具を運び入れ、施設を下見しました。長時間の移動直後にもかかわらず、海外遠征初参加の碓氷選手はもちろん、田原選手、南選手も、初めて訪れた施設にやる気が盛り上がります。ここのエアリアルトレーニングに必要とされる設備の充実度はすばらしく、他に類を見ません。

 

1

【スイス・メットメンシュテッテンのウォータージャンプ施設”Jumpin”】

 

 

2

 

3

【トランポリン、タンブリング、バンジートランポリン、スラックラインなどの施設】

 

 

ここではFIS公認のウォータージャンプ大会に向け、スイスを始め、カナダ、ベラルーシ、ウクライナ、中国、カザフスタンなどのナショナルチームが合宿しています。日本チームはスイスチームとカナダチームと同じ時間帯の午前、午後それぞれ2時間ずつの割り当てられた時間でトレーニングを行いました。それ以外の時間はトランポリン、バンジートランポリン、飛込用トランポリン、飛び板、タンブリング、スラックラインなどを利用してのトレーニングに加え、フィジカルトレーニングを行いました。

今回の遠征は、技の精度と技術難度向上はもちろん、試合の転戦に欠かせない、異なった会場への適応能力を向上させる狙いもあります。FISレースに向け強豪国の選手がひしめく中、日本選手は刺激を受けながら、それぞれの課題に取り組みました。選手それぞれの課題は、田原選手は高難度の技の習熟、南選手はふみきり精度の向上、碓氷選手は2回転の習熟です。

大会には、碓氷選手2回転(LT)、南選手3回転3回ひねり(LdFF)、田原選手3回転5回ひねり(dFFdF)で挑み、結果は碓氷選手19位、南選手20位、田原選手は予選を突破し、スーパーファイナルまで進み6位となりました。冬に向け、それぞれの選手のトレーニング課題がより明確になりました。

 

4

【ウォータージャンプで練習を行うウクライナの選手】

5

【2回転の練習を行う碓氷衣織選手】

6

【FISレース大会当日の様子】

 

 

今回の遠征は、全員ケガもなく、充実した遠征となりました。2週間弱の期間でしたが、選手たちはその倍にも感じていたようです。充実した環境を去るのは皆残念なようでしたが、トレーニングの成果を全員しっかりと持ち帰り、田原選手と南選手は次のカナダ・ケベック遠征へ、碓氷選手は白馬での自主練習へと入ります。このようにエアリアルチームは冬季に向け、順調に強化を行っています。今後もエアリアルチームへの応援をよろしくお願いします。

 

報告:AEコーチ 綿貫雅弘