競技

2016/09/28

【REPORT 第1次スノーボード競技(SBX)タレント発掘育成事業遠征】
培ったフィジカルを滑走技術へ繋げる

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 7月31日から8月9日までの10日間、オーストラリアで2つの大会へ参戦する遠征をおこなった。今回の大会目標は昨年5月から継続している、フィジカルトレーニング合宿と個人フィジカルトレーニングを滑走技術に繋げて、昨年の同大会を上回る成績を目指した。タレント発掘事業としては第1回目から大会参戦となったわけであるが、雪上ハイシーズンの前に南半球で夏季に滑走面を計画的に確認することは重要な意義がある。

 

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JAPANチーム、インスぺクションの様子

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ANC、Big Final 高原選手(写真一番右)

 

 結果としてはオーストラリア・ニュージーランドチャンピオンシップ(ANC)で高原宜希4位、手計岳隆13位、宮野颯大20位、萩原悠太42位。ナショナルチャンピオンシップ(NC)では、高原宜希10位、宮野颯大12位、萩原悠太13位、手計岳隆19位となった。

 高原選手はANCでビッグファイナルまで進み、ワールドチャンピオンでもあるアレックス・プーリン選手と大健闘のレースをして4位、大きな経験値と結果を残した。手計選手、萩原選手も昨年を上回る順位、ポイントを出し、2人の最重要課題でもあるフィジカル強化に弾みをつけた。宮野選手は今回がFIS国際大会初参戦となったが、ANC・NCともに予選を通過し、NCでは1回戦を勝ち上がりクォーターファイナルでは惜しくも3位敗退になったものの、国際大会初参戦12位と今後に期待を感じさせた。

 

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ANC、Big Final 高原選手(写真一番右)

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ANC表彰式、4位高原選手

 

 全体の評価としては世界のトップ選手と比べて、各選手のフィジカルと滑走技術に多くの課題があるが今回の遠征で学んだ事を各自生活ベースに持ち帰り、フィジカルトレーニングに励み、次回秋からの雪上合宿練習にに向けて万全の準備をして挑む。

 今遠征もtoto助成とチームに携わるすべての関係者のお陰で、大変有意義な遠征が行えたことに深く御礼申し上げる。

 

 

報告/スノーボードクロスコーチ 押田 考史