競技

2016/12/13

第3次フリースタイルエアリアル遠征(フィンランド)報告
「雪上トレーニング~ユーロカップ参戦~中国ワールドカップへ向けて」

平成28年11月13日から12月9日、フィンランドのルカにて、第3次フリースタイルエアリアル遠征を行い、田原直哉、南隆徳、千葉隆人、碓氷衣織の4名が参加しました。

 

フィンランド・ルカは低い気温と短い日照時間による安定した雪の状態、充実した施設など、早期トレーニングの好条件がそろっているため、様々なスキー種目が11月からトレーニングや試合を行います。エアリアルでは10カ国が集結してトレーニングを行い、12月1日2日にはFISユーロカップが開催されました。

今回、ジャンプトレーニングは複数のグループに分かれ、割り当てられた時間で行いました。日本チームはスイス・カナダ・オーストラリア・イギリス・ドイツと同じグループです。エアリアルのトレーニングでは、必ず開始前に選手・コーチが手分けをしてコース整備を行います。これも大切なトレーニングの一部です。

 

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▪️練習前にチョップと呼ばれる、着地点を柔らかく掘り起こす作業をする選手たち。

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▪️協力してジャンプ台の整備・修復を行う各国のコーチ

 

シーズンインとなるこの遠征ではスキーのトレーニングを行いながら、ジャンプトレーニングでは夏のウォータージャンプで高めた技術を確認するため、基礎から着実に練習を行いました。テイクオフ、空中姿勢、回転コントロール、ランディングなど、ポイントを1つずつクリアしながら次のステップへ進みます。長期遠征とはいえ、1日1日が非常に重要です。選手たちは1本1本に集中し、無駄のないトレーニングを心がけていました。

 

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▪️シングルキッカーを飛ぶ碓氷衣織選手

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▪️ダブルキッカーで2回転の練習を行う千葉隆人選手

 

 

そして遠征中盤から後半にかけて、育成選手はユーロカップに向けてのトレーニングへ移行。碓氷選手は新しい技にチャレンジしました。まだまだ経験を積む必要がありますが、他国のライバルたちに負けない内容のジャンプを行うようになって来ました。田原選手と南選手は中国ワールドカップを見据え、3回転のトレーニングを行い、徐々に難度を上げていきます。

 

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▪️田原直哉選手のジャンプ

 

 

FISユーロカップは12月1日2日と2連戦で行われました。1戦目、女子はベテランのオーストラリアなどの活躍が目立ち、男子はすでに氷河などでトレーニングを積み大会に向けジャンプの習熟段階に入っていたロシアやベラルーシの選手が実力を発揮しました。日本選手は女子の碓氷選手27位、男子の田原選手19位、千葉選手28位、南選手30位となりました。2戦目、女子は1戦目を反復するようにオーストラリアとベラルーシ、ロシアが活躍、男子は降雪によるスピード不足のため3回転の試技が行われないという状況もあり、2回転高難度に照準を合わせていたジュニア選手の活躍が目立ちました。日本選手は女子の碓氷選手26位、男子の南選手23位、田原選手25位、千葉選手33位、となりました。中国ワールドカップへ向け調整中の田原、南選手は試合での課題がはっきりし、続くトレーニングに活かすことが出来ました。育成の千葉、碓氷選手には練習内容が悪くなかっただけに悔しい結果となりましたが、ここで得た経験を必ず次回に活かすよう今後トレーニングを続けます。

 

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▪️ユーロカップの公式トレーニング中の一場面。南隆徳選手(中央)、千葉隆人選手(右側)、

 

 

育成の千葉選手、碓氷選手は長期の海外雪上トレーニングに初めて参加し、時間のマネージメントや食事の大切さ、日々のコンディショニングの重要性など、知識を持ちながらも十分に実践できていない事柄を自覚し、今後の課題としていました。そしてベテランの田原選手や南選手のサポートも受けながら、多くの海外選手の中でトレーニングを行い、トップアスリートへの一歩を踏み出しました。育成選手にとっては様々な面で経験値を大きく上げる遠征となりました。

田原選手と南選手は着実にステップを踏み、遠征後半には高難度技のトレーニングを行い、ワールドカップ転戦へ向け順調に調子を上げています。彼らにとっても安定した練習環境の中で沢山のジャンプ経験を積み、貴重な遠征になりました。

 

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▪️今回ルカでトレーニングした10カ国の選手とスタッフの集合写真 (日本、スイス、カナダ、オーストラリア、イギリス、ドイツ、ベラルーシ、ロシア、ウクライナ、カザフスタン)

 

 

今シーズン、エアリアルのワールドカップは12月17日18日の中国ベイダレイクが開幕戦となります。平昌オリンピックへ向けた大事なシーズンを、チーム一丸となって戦って行きます。今後とも応援をよろしくお願いいたします。

 

 

報告:AEコーチ 綿貫雅弘、逸見佳代