競技

2016/12/15

【REPORT 第2次フリースタイル・モーグル遠征】
ワールドカップ開幕戦、遠藤尚選手が貫録の5位入賞

 モーグルの強化選手9名は、11月25日(金)から12月12日(月)まで、フィンランド・ルカにて、第2次フリースタイル・モーグル遠征に参加しました。

 

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 2016/2017シーズンのワールドカップ開幕戦が、12月10日(土)に現地にて開催されました。それに先がけ例年通り12月4日(日)まで、大会バーン(バッテリーラン・モーグルコース)にて開幕戦に向けた最終調整を行いました。

 練習は11月26日(日)から12月4日(日)までの期間を、3つのクールに分けてスケジュールを組み立てました。第1クールは3日間の整地バーンでの基礎練習から、モーグルコースに移行してエア練習とターン練習を分けて練習しました。第2クールは3日間の総合滑走練習、第3クールは試合に向けた調整練習として、大会形式での実戦練習を行いました。

 

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 伊藤みき選手は「今回のフィンランド遠征は、最後がワールドカップ初戦でした。その一週間前にチーム内での選考会といった重要な日がありました。とにかく疲労を残さないように、しかしパフォーマンスを上げられるように調整することが大切でした。選考会では緊張感の中、しっかりパフォーマンスができました。試合の空気になると、自分がどのような失敗を引き起こすかが分かり、とてもよいシミュレーションになりました。」と、大会前を振り返りました。

 3日間の休みを挟み、12月8日(木)からワールドカップ公式トレーニングが始まりました。10日に行われた大会では男子の遠藤尚選手(㈱忍建設スキー部)が5位となり、復帰戦を入賞で終えました。原大智選手(チームジョックス)が9位、伊藤みき選手(北野建設㈱スキークラブ)が12位と健闘しました。

 大会コースは全長209m、平均斜度28度、コブとコブの間隔は不規則、コブの形状は深く、硬い雪に軟らかい新雪が積もり、一見簡単そうですが難しいコースとなりました。

 

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 大会を振り返り、遠藤尚選手は「昨シーズンは、途中から怪我により試合に出られませんでした。シーズンオフに再建手術を行い、リハビリを中心とするトレーニングをこれまで行ってきました。そして開幕戦に向けて新しい技に取り組み、ターンの精度を上げる練習をしてきました。今回の開幕戦では、試合の組み立てが上手くできず、試合感の無さを感じました。今後試合を重ね戻していきたいと思います。試合を振り返ると新しいジャンプでの良い感覚や、ターン時のポジションの感覚など良い所が沢山あり、収穫の多い試合に出来たことが良かったと思います。今後もリハビリと今回の修正点を練習し、次の北米シリーズに向けて練習に励みたいと思っています。沢山の応援、ありがとうございました。」

 

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 原大智選手は「開幕戦での目標は8位以内でした。あと一歩足りない9位という成績は、とても悔しいです。課題だったジャンプが今大会では克服できなかったことも、悔やまれます。課題が多く見つかったことは、次に繋がるいい材料だと思っています。まだ初戦なので、よいスタートが切れたと思って次のワールドカップに向けて頑張りたいです。次のワールドカップは、表彰台目指して頑張ります!」

 伊藤みき選手は「ワールドカップ初戦は、2年連続の1番スタートでした。予選から決勝の気持ちで、しっかり攻撃的にパフォーマンスすることが出来ました。滑れば滑るほどいいパフォーマンスが出来ていたので、決勝でもいいスキーが出来ました。ただ、エアでのミスが響きました。これが今後の課題となりました。全体的にはとてもいいスタートとなりました。新しいフォーマットでの試合でしたが、選手は与えられた中でベストを尽くすことには変わりないので、常にベストのパフォーマンスを出せることと、しっかり攻撃的に滑ることを大切にして、今シーズンを戦おうと改めて感じました。いいパフォーマンスが出来るようにサポートしてくださったコーチ、スタッフ、そして素晴らしいコースで試合が出来たことに感謝しています。ありがとうございました。」

 モーグルチームは1月5日(木)より、北米ワールドカップに向けて現地入りします。今シーズンもモーグルチームの応援をよろしくお願いいたします。

 

報告/モーグルコーチ 城 勇太