競技

2016/12/19

【REPORT 第3次スノーボード(アルペン女子)遠征】
ケガからの復帰戦GS・SL両方での手応え

 12月15日カレッツァ、12月17日コルティナ(ともにイタリア)で行われたワールドカップのご報告です。

 

 12月15日カレッツァではPGSが開催されました。ここ数年定番の開催地となっており、私にとっては非常に相性の良い山です。3月18日左膝前十字靭帯の再建手術をしてから術後約9ヶ月目での復帰戦となりました。予選を6位で通過し決勝最終順位も6位という結果で終えました。

 

Cortina

 

 もちろん、得意なGS、得意な山、勝ちたい気持ち、表彰台に上がりたい気持ちから悔しさは非常に大きいですが、しっかりと戦えるレベルまで戻ってこられたことが何よりです。3月に病室で立てないところから始まるマイナスのスタートから、歩けるようになること、走れること、雪の上に立てること、一つ一つの変化に喜びと楽しさを感じながら過ごして来た夏ですが、何よりも一番の喜びは、健康な膝に戻すことができスタートに立てることでした。そして6位という結果ではありますが、戦えるポジションに最低限戻ってこられたことを考えれば、今回のカレッツァに関しては6位という結果に評価できるものだと感じます。

 

 それと同時に膝にはまだ装具をつけながらの滑走となっているため、左膝を自由に使えないこと/膝を深く曲げられないことにハンデを感じる部分、そしてコースが荒れて来た時に叩かれること耐えきれないことを考えると、戦えるポジションには戻って来ているものの、まだまだリハビリの段階でもあるということを感じさせられました。

 レースに出たことによって知れた新たな課題です。次はこれらをクリアしていくことを楽しみたいと思います。

 

FIS Snowboard World Cup - Carezza ITA - PGS - TAKEUCHI Tomoka JPN © Miha Matavz

 

 12月17日コルティナではPSLが開催されました。予選1本目を4位で通過し予選2本目はDNF(コースアウト)という結果に終わりました。カレッツァとは反対にSLとここの山には得意なイメージはなく、ただ攻めることを考えてスタートしました。

 今季SLは2日間しかトレーニングしていない中、予選1本目の4位は十分なできだと感じさせられ、そしてSLでも戦える手応えをつかむことができました。しかし、予選2本目のゴール直前で大きな転倒で頭を強打し数時間意識を失い、脳震盪を起こしていたようです。今は病院のベットの上ですが、全ての検査を終えレースの記憶も戻って来ており、膝も体も全て問題ありません。

 SLは最後転倒という形でリザルトを残すことはできませんでしたが、非常に良い感触とSLの楽しさ、SLで戦えるという手応えを摑むことができたレースでした。その要因には怪我をしたことでこの夏に体をしっかりと作ることができ、SLにも対応できる体になったことが大きいと思います。

 もちろん、まだまだ納得のできるリザルトは残せていませんが、3月18日に全てをリセットされたことで、今は一つ一つの階段を登っていくことを楽しみにしたいと思います。そして近いうちに表彰台に写真、優勝している姿を届けられるように引き続き頑張ります。今後も応援よろしくお願いします。

 

報告/スノーボードアルペン 竹内 智香