競技

2017/01/16

【REPORT 第3次フリースタイル・モーグル遠征】
ワールドカップ第2戦は原選手が4位、西選手が復帰戦で8位と健闘

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 1月13日(金)に、アメリカ・レイクプラシッドにて、FISワールドカップ第2戦モーグル種目が開催され、モーグルの強化指定選手19名が参戦した。

  大会当日は雪のち晴れ、気温は-1度とレイクプラシッドでは珍しく温かい気候だった。大会コースは全長236m、コブの間隔は一定で、コース斜度はスタートからゴールまで一定しており、平均斜度は27度であった。ワールドカップのコースでも比較的簡単なコースである。しかし大会コース状況は、1日で目まぐるしく変化し、終始コース状況が変化する、難しいコースコンディションだった。試合開始直後の女子予選は、アイスバーンの硬いコブであった。しかし日が差し始めた男子予選では、硬かった雪が溶けて緩み、コブが一気に掘れコース状況が変わった。その後、陽が沈み始めた決勝は、一気に冷え込んでコブが再び硬くなった。このようにコースコンディションが変化し、選手はいつも以上に、慎重かつ柔軟な対応が求められた。

 モーグルチームは1月7日(土)から現地入りし、時差とコンディショニンを整え、大会に臨んだ。大会公式トレーニングは二日予定されていたが、二日目は悪天候のため中止となった。調整予定が計画どおりに進まなかったものの、男子選手は4名が決勝に進出し、この難しいシチュエーションでも十分な対応ができていた。原大智選手(チームジョックス)は決勝6位でスーパーファイナルに進出し、スーパーファイナルでもしっかりと自分のパフォーマンスを発揮し4位と健闘した。西伸幸選手(マンマーノフーズ)はケガからの復帰戦だったが、ケガ前と変わらぬ彼の持ち味であるスピードとターンでコースを攻略し、8位となった。遠藤尚選(㈱忍建設スキー部)は10位、堀島行真選手(中京大学)は12位となった。

 

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西伸幸選手

8

遠藤尚選手

9

堀島行真選手

 

 原選手「今回の大会は4位でした。嬉しいですが、同時にものすごく悔しいと言うのが、今の正直な気持ちです。今回の大会ではっきりしたことは、まずエアの難度を上げなければいけないと身にしみてわかったことです。そしてもう一つ、自分はコースのコンディション変化に対しての対応が、まだまだ甘いということです。自分はスピードを落とさなければなりませんでしたが、トップ3の選手はコースコンディションが変わってもそのまま同じ滑り、同じスピードで滑りました。この反省を生かし、高難度のジャンプを仕上げ、同じスピードが出せるよう、今後取り組んでいきます。次は表彰台を取ります。応援よろしくお願いします。」

 

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原大智選手

 

 西選手「いつも応援ありがとうございます。今大会は昨年の1月に怪我をしたので、約1年ぶりの大会になりました。手術後のリハビリは長く、辛いこともありましたが、皆様の応援のおかげで復帰することができました。ありがとうございます。残りの試合も応援してくださる皆様に少しでも恩返しができるよう、努力していきます。」

 遠藤選手「第2戦レイクプラシッド大会は、10位でした。これまで取り組んできたターンのトレーニングが、点数にあらわれてきている手応えを感じました。ジャンプは昨年から取り組んでいるバックフルツイストの完成度が上がり、良い点数につながってきました。今後の北米シリーズでは、さらに高難度の技を試合のランに組み込んで戦いたいです。引き続き応援の程、よろしくお願いします。」とそれぞれ今後の北米シリーズへの意気込みを語った。

 ワールドカップ第3戦はカナダ・ヴァルサンコムで、1/21(土)に開催される。

 

報告/モーグルコーチ 城 勇太