競技

2013/02/26

【REPORT 2013ノルディック世界選手権大会】
初採用、ミックス団体で初代チャンピオン

 ジャンプ女子個人ノーマルヒル、僅差の銀メダル、そして今大会から採用されたミックス団体は男子2名、女子2名によるチーム戦で、ここでも高梨沙羅選手(グレース・マウンテン・インターナショナルスクール)はK点越えを連発して金メダルへ導いた。

 

 イタリアのバルディフィエメで開催されているノルディック世界選手権大会。ジャンプの女子の種目が終了して、27日、帰国する女子チーム。男子の競技はまだ行われているが、「高梨にはじまり高梨に終わった」感のある日本の報道ぶりだった。メディアの取材攻勢にあいながら、それでも高梨選手は冷静に戦い、4本のジャンプを圧倒的な飛距離で存在感を見せつけた。

 

●ノーマルヒル個人
 1本目104.5m/2位  2本目 103.0m/1位
●ミックス団体
 1本目 101.5m/1位  2本目 106.5m/2位

 

 4本のジャンプがすべてK点を越え、ミックス団体の2本目はヒルサイズを越え、この試合で男女を通じて最長不倒距離をマークしてギャラリーを驚かせた。

 

 この試合、プレッシャーの中で先陣を切った伊藤有希選手(下川商業高等学校)、風に恵まれなかったが必死で90mまでこらえた。2番手、伊東大貴選手(雪印メグミルクスキー部)、高梨選手ががっちりK点オーバージャンプで他国をリード、アンカー竹内択選手(北野建設スキークラブ)が100.5mの素晴らしいジャンプを見せて1本目でほぼ勝利を手中に収めた。そして2本目3番手の高梨選手が106.5mの大ジャンプで金メダルが確定した。

 

 チームでの戦い、そして金メダルを獲得したことで個人戦の時とは違って喜びを爆発させた高梨選手は、高校生そのものだった。

 

 2013年ノルディック世界選手権大会
 第1回ミックス団体競技  優勝国 日本(伊藤有希・伊東大貴・高梨沙羅・竹内 択)

初のミックス団体で金メダルを獲得したジャパンチーム(前列)のメンバーはスタッフや仲間に囲まれて最高の笑顔だった