競技

2017/01/30

【REPORT 第3次フリースタイル・モーグル遠征】
ワールドカップ第3戦で遠藤選手5位、ランキングも5位に浮上

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 1月21日(土)に、カナダ・ヴァルサンコムにて、FISワールドカップ第3戦モーグル種目が開催され、モーグルの強化指定選手10名が参戦した。

 大会当日は曇りで気温はプラス1度と、レイクプラシッドに続きヴァルサンコムも温かい天候だった。大会コースは全長249m、平均斜度29度、コブのピッチは幾分広く設定されていた。雪温が0度と雪が軟らかく、コブが掘れやすい状況で、公式トレーニング1日目から選手はコブのピッチ、雪質、形状への対応に努めた。また、今回の公式トレーニングは国別でグループ分けされており、日本はカナダ(女子)・チェコ・フィンランド・フランス・韓国・スイス・アメリカ(男子)と同じグループでの練習だった。

 

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ヴァルサンコムの大会コース

 

 女子予選は公式トレーニングよりもコース状況が良くなり、各国選手はスピード、ジャンプの高さを上げてきた。伊藤みき(北野建設スキークラブ)、村田愛里咲(行学学園)、住吉輝紗良(倶知安高等学校)は掘れたコブのためにスピードに乗り切れず、上位進出はかなわなかった。男子予選は滑走者が多く、コブはさらに掘れたが、原大智(チームジョックス)は予選10位、遠藤尚(㈱忍建設スキー部)は15位で通過した。原の決勝の滑りは攻撃的で高い評価を得られるものであったが、第2エアの着地位置が悪く、雪に足を取られ体勢が崩されて転倒した。これは雪温が高かったために起こったことで、結果は残念であったが、今後に向け良い学びのチャンスとなった。遠藤は予選の順位が15位で、スーパーファイナルに残るためには攻めて、より攻撃的な滑りを行う必要があった。そして決勝では攻めて滑り、81.60と高得点を出し、6位でスーパーファイナルに進出した。スーパーファイナルは決勝以上にライン取りをタイトにする戦法で臨んだ。結果、決勝よりもタイムを上げて滑ることはできたが、第2エアの着地が決まらず、スコアを伸ばすことができなかった。

 

 上野コーチ「今回の大会はコブのピッチが広く、さらに尖っていた。遠藤と原は強い気持ちと技術で、いい滑りをしてくれた。次戦は日本チームにとって相性の良いカルガリー大会、しっかりと準備をして迎えたい。」

 遠藤選手「ワールドカップ第3戦ヴァルサンコム大会は5位でした。今大会では怪我後初めて高難度のエアを実戦で行い、良い感覚を得ることができ、収穫の多い試合となりました。試合の中で課題も多く見つかったので、また次の試合に向けて調整していきます。今後とも応援よろしくお願いいたします。」

 原選手「決勝には進出したものの、決勝の第2エアの着地後に転倒しました。転倒するまでは感じはものすごくよかったので、今シーズン1番悔しい大会になりました。今回は、本当に自分のジャンプの未熟さが悔しいです。ヴァルサンコムに入るまでレイクプラシッドでエアの練習を集中してやっていたのですが、自分のエアの課題はまだまだ直りません。これは僕のモーグル人生で一生の課題だと思います。しかしそのせいで表彰台は無理だと思ってはいません。表彰台は取ります。引き続き応援よろしくお願いします。」と、それぞれ次戦カルガリー大会への意気込みを語った。

 

女子最終リザルト:http://medias3.fis-ski.com/pdf/2017/FS/8202/2017FS8202RLF.pdf

男子最終リザルト:http://medias4.fis-ski.com/pdf/2017/FS/8203/2017FS8203RLF.pdf

 

 ワールドカップ第4戦はカナダ・カルガリーで1月28日(土)に開催され、チームは1月23日に現地カルガリー入りし、調整をして大会に臨みます。

 

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カルガリー大会に向けてトレーニングする伊藤みき選手

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四方元幾選手

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西伸幸選手

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ヴァルサンコム大会に向けてレイクプラシッドでエア練習

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原大智選手(7opA)

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堀島行真選手(10opA)

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藤木豪心選手(7opA)

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住吉輝紗良選手(bPp)

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杉本幸祐選手(bF)

 

 

報告/モーグルコーチ 城 勇太