競技
2017/03/28【REPORT コンバインド】FISユースカップ
(トロンハイム/ノルウェー)参戦報告
報告/伊藤時彦(岩手県スキー連盟)、栗山一人(北海道余市紅志高校)
今回はユースカップに参加させていただき、ありがとうございました。昨年より早めに現地に入ることで地元ローカル大会にも参加でき、ユースカップ前哨戦として選手も本番に向けての雰囲気を感じることができました。
ユースカップ1戦目はあいにくの雨で、アプローチにも雨が浮いている状態での大会実施でした。前半ジャンプでは、村上は6位、沢谷は11位。後半クロスカントリーでは、村上は2人を抜き総合4位、沢谷は4人抜き総合7位まで順位を上げることができました。
2戦目は雨と強風のためPCR採用で行われ、前半ジャンプでは村上6位、沢谷は10位。後半の距離では2人とも粘りの走りを見せ、村上は3位まで11秒まで詰め寄り4位、沢谷は前日よりも1つ順位を上げ6位でゴールしました。日本チームは後半の距離で順位を上げましたが、現状のルールでは前半のジャンプで良い位置につけなければ、後半につながらないことが明確になりました。
また、昨年よりも参加人数、参加国が増えており、カテゴリーⅠ(2002、2003、2004年生まれ)に参加した選手の力がついてきているように感じました。そして、どこの国も女子ノルディック・コンバインドに力を入れてきていることを知ることができました。
今回の大会を通して、選手は貴重な経験ができたと思います。なによりも、自分と世界との差を実感できたことは、これからの目標設定に向けて明確な収穫になったと思います。今後ともこのような機会を与えていただきますよう、よろしくお願いいたします。
<日程>2017年3月8日~17日
ユースカップ第1戦/3月14日(火)
ユースカップ第2戦/3月15日(水)
<場所>
トロンハイム(ノルウェー)
<参加選手・カテゴリー>
Youth Ⅱ(2001年以前の生まれ)
Jump K=90m, CC=3km
<スタッフ>
<成績>
【参加選手報告】
ノルディックコンバインドFISユースカップに参加して
盛岡中央高校2年/村上優空
今回、3月8日から17日まで、ノルウェーのトロンハイムで行われたユースカップに参戦させていただきました。
初めての海外の試合で行く前からとても緊張していました。ユースカップの前に現地の大会に出場しました。前の日の練習ではジャンプがあまり良くなく不安でしたが、試合ではまずまずのジャンプができました。後半のクロスカントリーもいい感じで走ることができ、ジャンプ、コンバインドとも優勝することができよかったです。
ユースカップは周りの雰囲気に飲まれてしまい、緊張していいジャンプができませんでした。1戦目は前半11番でスタートして7番でゴールしました。ユース2カテゴリーでは4位でした。後半で足が動かなくなり、とても悔しいレースでした。2戦目は天気が悪く、ジャンプが飛べずPCR採用となりました。11番でスタートして8番でゴールしました。ユース2カテゴリーでは4位でした。クロカンのタイムは4番と納得のいく走りができましたが、3位まであと11秒だったのでとても悔しかったです。
海外の選手は走るのが速いと思って自分の走りが通用するかとても不安でしたが、あまり差が無かったのでそこは自信になりました。もっとレベルアップできるようにしていきたいです。今回でジャンプが課題ということがはっきりわかりました。クロカンの練習ももちろん、もっと飛べるように特にジャンプを集中してトレーニングしていきたいです。
海外の選手と交流する時間もあり、とても楽しかったです。今回は本当に貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。今回の悔しさを胸にこれからも頑張っていきたいと思います。
ユースカップに参加して
北海道余市紅志高校2年/沢谷亜海
3月9日から17日までノルウェーのトロンハイムに行ってきました。
今回は大会前に地元の大会「ST CUP」に出場させてもらうことができました。ジャンプ2位、クロスカントリー1位、総合2位という結果でした。大会前に体を慣らすことができ、少し自信も持つことができました。また日本チームで1位、2位を取ることができてうれしかったです。
そして14日、競技1日目。ジャンプは強い雨の中、競技が行われました。試技、翌日のPCR、1本目と3本飛びました。納得のいくジャンプができず、20番で後半のクロスカントリーをスタートしました。トップのノルウェーやドイツの選手はK点を余裕で超えるジャンプをしていて大差をつけられてしまい、私はウェーブスタートでした。距離で追いつこうという気持ちでスタートしましたが、結果は7位まで追い上げることができました。ラップとは2秒差で2位でした。レースを終わってから、すぐにワックスをかけスキーを作り翌日に備えました。
15日、競技2日目も大雨と強風のため、ジャンプはPCRのジャンプが採用となりました。ジャンプは19番でしたが、1日目と同じようにトップから2分30秒離れてのウェーブスタートで、結果は6位でした。1日目に負けた人に勝てたり、タイムも速くなったので良かったです。
同じ開催地での2回目のユースカップ。前回よりも海外勢が全体的にジャンプ、クロスカントリーともにレベルがアップしていたことを感じました。
私はこれからおもにジャンプを強化していきます。ジャンプだけでも勝負にならないのでクロスカントリーとジャンプの両方のバランスの取れた選手を目指してトレーニングをしていきたいです。
荷物の到着が遅れたり、送迎のバスが来なかったりとハプニングが多々ありましたが、無事に帰国できました。今回の遠征でたくさんの人に支援、協力していただいたことに感謝します。たくさんの方に応援していただいていることを忘れずに世界で活躍できる選手になります。