競技
2017/03/28【REPORT 第8回スノーボード地域育成選手発掘講習会(SBX)】
ルールから学ぶ競技向上、意識づけしながらの取り組み
3月20日から22日の3日間で秋田県ジュネス栗駒スキー場にてスノーボードクロス競技、地域育成選手発掘講習会をおこなった。参加者は強化指定選手の手計岳隆選手、萩原悠太選手の2名と各都道府県連推薦の11歳から19歳の選手、総勢17名が参加した。
20日18時に集合し、今回の講習会の目的である「スノーボード競技を通じてスポーツマンシップ学ぶ」をテーマに挨拶や時間を守ることなどについてのミーティングをおこなった。
21日の教育プログラムでは「社会のルールやスノーボードクロスの競技ルールについて」の講習を行い、指定選手をリーダーとするグループを作り社会生活や競技になぜルールが有り、なぜルールを守るのか?守らないとどうなるか?などを各自で考え、グループでも意見交換をしながら発表をし、ルールの必要性について理解を深めた。
雪上トレーニングでは「体軸の意識と重心移動を覚える」をテーマにコースの2つのロールを使い、本来のコースの速度では無く、低い速度で滑走しロールでの軸の位置を覚えながら、重心がどのように移動していくとスノーボードクロスでのベーシック技術となるパンピング(加速動作)がより効率よくおこなえるかを学んだ。
フィジカルトレーニングでは強化指定選手が常日頃おこなっている、体幹トレーニング、ジャンプトレーニングと体軸と重心移動を覚えるために体の重心を上下に動かすトレーニングをおこなった。
雪上とフィジカルトレーニングの目的を同じにすることで各選手は滑走中とフィジカルトレーニング時の自身の動きのイメージと実際の動きの誤差を感じる事ができ、雪上トレーニングとフィジカルトレーニングの繋げ方を学んだ。最終日にはジュニア選手セレクションとして模擬レースをおこない、各選手がそれぞれの講習会成果を発揮した。
都道府県連推薦選手には、講習会で得た多くの学びを常日頃から意識して取り組んでいただき、人としてスポーツマンとしての成長を期待する。強化指定選手にとって今講習会は、普段の立ち居振る舞いや指定選手としての責任、トレーニングの目的を再認識し、後に続く選手たちに伝える素晴らしい機会となった。
本講習会はジュネス栗駒スキー場の多大なるご協力の下、事故やケガもなく終わることができたことにご協力頂いたすべての皆様に御礼を申し上げたい。
報告/スノーボードクロスコーチ 押田 考史