競技
2018/02/08【REPORT 第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征 】
平昌オリンピックに向けての集大成
スノーボード・ハーフパイプチームは、12月31日から1月31日の日程において平昌オリンピック前最後の遠征となる第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征を行いました。本遠征は平昌オリンピック代表選考を含めたワールドカップ2戦への参戦と、代表調整合宿がおもな内容となりました。
★1月7日~1月13日 FISワールドカップ・スノーマス大会(アメリカ)
天候が不安定ななかの合間をぬって行われた試合は、USチームの代表選考を兼ねた大会だったこともあり、緊張感のある試合となりました。そんななか、男子では戸塚優斗選手(ヨネックス)、安藤南位登選手(尾瀬スノースポーツクラブ)、女子では大江光選手(バートン)、松本遥奈選手(クルーズ)、今井胡桃選手(バートン)が決勝へと駒を進めました。
決勝では、男子はショーン・ホワイト選手(アメリカ)、スコッティ・ジェームス選手(オーストラリア)の2強がいるなか、戸塚選手が3位に食い込む活躍を見せました。
日本選手の結果(男子) | |
3位 | 戸塚優斗選手 |
7位 | 安藤南位登選手 |
14位 | 平岡 卓選手 |
女子では各選手が持っている力を出しましたが、高さ、難易度ともに上位選手に及ばず以下のような結果となりました。
日本選手の結果(女子) | |
5位 | 大江 光選手 |
7位 | 今井胡桃選手 |
8位 | 松本遥奈選手 |
10位 | 冨田せな選手 |
★1月14日~1月21日 FISワールドカップ・ラークス大会(スイス)
ラークス大会は、男子のみで参戦したオリンピック前最後の選考対象試合となりました。連日の悪天候で気持を維持するのが難しい状況でありましたが、そんななか出場選手全員が決勝へと駒を進めることができました。
降雪のなか行われた決勝では、ここでも戸塚選手が安定した演技構成を決め、前回ソチ・オリンピック金メダリストに次ぐ2位へ食い込みました。平岡選手も快心の演技を決め5位。ここでの結果をもって、男子の平昌オリンピック代表選手が決まることとなりました。
また、戸塚選手が本2017/2018シーズンにおけるFISワールドカップ・ハーフパイプの種目別シリーズチャンピオンの栄光を手にしました。
日本選手の結果(男子) | |
2位 | 戸塚優斗選手 |
5位 | 平岡 卓選手 |
6位 | 片山 來夢選手 |
9位 | 安藤南位登選手 |
男子選手はスイスからアメリカ・コロラドに戻り、チームと合流してオリンピック前の最終調整を進めました。平野歩夢選手(木下グループ)、片山來夢選手(バートン)、冨田せな選手(開志国際高校)はX GAMES参戦に向けての調整を行い、残りの選手はカッパーマウンテンを拠点として、連日の集中したトレーニングに励み調整を行いました。
1月28日に行われたX GAMESでは平野選手がここまでしっかりと調整、準備をしてきた1440のコンビネーションから1260のコンビネーションの演技を試合で初めて決め、圧巻の優勝を果たしオリンピックに向けての順調な調整ぶりをアピールし自信につなげました。
前回のソチオリンピックから4年、前回メダル獲得の実績を持つスノーボード・ハーフパイプチームは平昌オリンピックに向けチームとしても成熟し、 準備は整いました。平昌オリンピックの舞台では、これまで準備してきたことを出し切るだけです。のびのびと演技する選手たちをお見せすることができると思います。
準備してきたチーム力を持って臨む平昌オリンピック。スノーボード・ハーフパイプチーム並びにスノーボードチームへのご声援をお願いいたします。
報告/ハーフパイプチームコーチ 治部 忠重