競技

2018/03/19

【REPORT US OPEN 2018(スロープスタイル/ビッグエア)】
大舞台での勝負強さ、安定感を求めて

 36年もの歴史を持つ伝統のあるハイレベルな国際大会「US OPEN 2018」がコロラドのヴェイルにて開催され、スノーボード・スロープスタイル/ビッグエアのSAJ強化指定選手から國武大晃選手(STANCER)、藤森由香選手(チームアルビレックス新潟)、鬼塚雅選手(星野リゾート)、岩渕麗楽選手(キララクエストスノーボードクラブ)が招待を受けました。予選がなくセミファイナルからのスタートで、男子の國武選手は決勝進出ならず、女子も藤森選手が8位、鬼塚選手が9位、岩渕選手が10位と決勝進出はなりませんでした。

 

 

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 女子の決勝は強風のため選手の安全を考慮して中止になり、セミファイナルの順位が反映されました。1位は平昌オリンピックの同種目で金メダルに輝いた女王ジェイミー・アンダーソン(アメリカ)、2位はアンナ・ガッサー(オーストリア)、3位はジュリア・マリノ(アメリカ)でした。

 

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 男子の決勝はマーク・マクモリス(カナダ)が優勝。2位はクリス・コーニング(アメリカ)、3位にマーカス・クリーブランド(ノルウェー)が入りました。マクモリスは決勝ランでスイッチスタンスからボードスライド・トゥ・コーク630アウトなどの大技を繰り出し、スイッチBS1260→FSトリプルコーク1440→BSトリプルコーク1440をメイク。88.1ポイントで逆転勝利を飾りました。

 

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 日本選手は比較的ジブパートの点数が伸び悩みますが、キッカーで高めの点数を得ることができた印象を感じました。ジブパートの点数をもっと伸ばすことができれば、表彰台を狙えると確信しました。さらに、ここ一番での勝負強さを発揮できるように、日ごろから安定した滑りの練習に取り組んでいければ、大会での安定感ももっと増すことができると考えています。今後に向けての課題を得ることもできた大会となりました。

 

 

報告:スロープスタイル・ビッグエアコーチ 西田崇

写真提供:BURTON