2018年3月11日～3月13日、秋田県ジュネス栗駒スキー場にて第2回スノーボード（スノーボードクロス）合宿と第12回スノーボード地域育成選手発掘講習会（スノーボードクロス）が併催されました。参加者はユース強化指定選手3名と県連推薦選手10名でした。

　集合後、押田コーチより今回の合宿のオリエンテーションが行われました。夕食後のミーティングでは、ナショナルチームとは何か？ オリンピックに出るには？ オリンピアンに必要な要素とは何か？ を自分達で意見を出し合いました。その中では、資格的なもの、技術的なもの、人間的なものなど、さまざまの意見が出ていました。

押田コーチによるオリエンテーション

　2日目、朝の体操、朝食の後、クロスコースを使ってのトレーニングを行いました。午前中は主にスタートセクションの練習を重点的に行いました。レースで特に重要となってくるスタートでどれだけ加速することができるか、どういう動作が減速につながっているのか、などを明確にして繰り返し練習しました。

スタートセクションの練習

　午後は複数人での滑走練習。先行、後追いなどを組み合わせ、ラインどりやボードを踏むタイミング、圧のかけ方などによって順位が入れ替わることを体感し、午前中に1人で滑走していたときとは違った感覚で練習ができました。夕方のトレーニングの時間には、菅原トレーナーより正しいポジションでボードを踏むため、骨盤の向きを意識しながらのトレーニングの仕方、ケガをしたときの応急処置の方法を教わりました。

ケガをしたときの応急処置の実践講習

　3日目はレース形式での実践です。タイムトライアルも行い、前日に学んだことの成果や個人の課題などを見つけることができたようです。選手達は身体的にも成長期であり同年代でも体格に差がありますが、現状での自分の得意、不得意なことを分析することができていました。

菅原トレーナーによる体幹トレーニング

　スノーボードクロスは15歳以上しか公式レースに参加できないというルールがあります。まだレースに出場することができない年代の彼らにとって、クオリティの高いクロスコースで練習できることはとても良い経験になりました。ここで身につけたこと、学んだ情報は今後に必ず活きてきます。

　彼らが15歳を超える数年後には大人と同じレースに出場することになります。そのときに勝ち抜いていくための技術の習得、レース経験値を上げるための良い練習をすることができました。

　毎年すばらしい練習環境を提供してくださるジュネス栗駒スキー場関係者様に、この場を借りて感謝申し上げます。

報告：強化委員　西山 宏美