競技
2018/04/06【シーズン報告/スキージャンプ】
髙梨沙羅が銅メダル獲得&個人最多勝利数を更新!
2017/2018シーズンのFISワールドカップのサーキットもすべて終了。今シーズンのSNOW JAPANの活躍を振り返ります。
スキージャンプでは偉大な記録が生まれました。昨シーズン終了時点でFISワールドカップ・スキージャンプ競技における男女を通じた個人最多通算勝利数に並んでいた髙梨沙羅選手(クラレ)が、シーズン終盤の3月に54勝目を挙げ新記録を達成。さらに記録を55勝まで伸ばしてシーズンを終えました。
今シーズンは序盤から海外勢が無類の強さを誇っていたこともあり、新記録に王手をかけてから1年以上もの間、勝利から遠ざかっていましたが、シーズンの最後で昨季までの王者の意地を見せてくれました。
2月に行われた平昌オリンピックでは、想像を絶するプレッシャーにさらされながら女子ノーマルヒルで銅メダルを獲得。目標としていた金メダルには届きませんでしたが、表彰台では笑顔を見せてくれました。酸いも甘いもかみ分けた今シーズンが、髙梨選手をさらに強くしてくれるものと願っています。
●FISスキージャンプ・ワールドカップ女子総合順位
順位 | 氏名 | 国名 | ポイント | |||
1 | Maren LUNDBY | NOR | 1340 | |||
2 | Katharina ALTHAUS | GER | 928 | |||
3 | 髙梨 沙羅 | クラレ | 916 | |||
4 | 伊藤 有希 | 土屋ホームスキー部 | 661 | |||
13 | 勢藤 優花 | 北海道ハイテクアスリートクラブ | 275 | |||
16 | 岩渕 香里 | 北野建設スキークラブ | 243 | |||
39 | 岩佐 明香 | 日本大学 | 27 | |||
42 | 茂野 美咲 | CHINTAIスキークラブ | 21 | |||
50 | 小林 諭果 | CHINTAIスキークラブ | 4 |
一方、男子では頼もしい若手の成長が見られました。昨年11月のFISワールドカップ開幕戦では、小林潤志郎選手(雪印メグミルクスキー部)が自身初優勝を記録。シーズンでも安定した力を発揮して個人総合11位にランクインし、次代の日本チームのエースとして大々的に名乗りを挙げました。
また、潤志郎選手の弟・陵侑選手(土屋ホームスキー部)も躍進を遂げました。大きなきっかけとなったのが、2月の平昌オリンピック。男子ノーマルヒル個人で7位入賞を果たすなどエース級の活躍を見せ、ワールドカップ終盤戦にもその好調ぶりを持ち込みました。
小林兄弟がツートップで日本男子チームを牽引してくれるようになれば、さらに全体のレベルアップが図られるはず。来季のさらなる成長に期待したいところです。
●FISスキージャンプ・ワールドカップ男子総合順位
順位 | 氏名 | 国名 | ポイント | |||
1 | Kamil STOCH | POL | 1443 | |||
2 | Richard FREITAG | GER | 1070 | |||
3 | Daniel Andre TANDE | NOR | 985 | |||
11 | 小林 潤志郎 | 雪印メグミルクスキー部 | 568 | |||
24 | 小林 陵侑 | 土屋ホームスキー部 | 187 | |||
26 | 葛西 紀明 | 土屋ホームスキー部 | 164 | |||
31 | 竹内 択 | 北野建設スキークラブ | 89 | |||
45 | 佐藤 幸椰 | 雪印メグミルクスキー部 | 41 | |||
63 | 伊東 大貴 | 雪印メグミルクスキー部 | 8 | |||
69 | 中村 直幹 | 東海大学 | 2 |