競技

2018/09/07

【REPORT FISフリースタイル&スノーボード・ジュニア世界選手権】
SSBA大塚健&村瀬心椛がダブルアベック優勝!
SB HP小野光希も優勝、平野流佳・海祝が2&3位(9/7更新)

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ジュニア世界選手権に参加しているTeam JAPANの選手・スタッフたち

 

 

 現在、ニュージーランドのカードローナスキー場でフリースタイル&スノーボードのジュニア世界選手権が開催されています。この大会は本来、位置づけとしては2017/2018シーズンのジュニア世界選手権ですが、昨シーズン中に開催することができず、この新シーズンの頭まで開催がずれ込んでいるものです。フリースタイルはモーグルとエアリアルを除く、スキークロス、ハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアが行われます。スノーボードはそれらの種目に加え、スノーボードクロスやアルペン・パラレル種目が行われます。

 

 

Takeru Otsuka on top of the podium at the Junior Wolrd Championships big air event at Cardrona.

スノーボード男子ビッグエア表彰台(photo/Lee Matthew PONZIO)

 

 

●スノーボードSSBAでは男女とも2種目制覇

 その大会の口火を切って行われたスノーボード・ビッグエアで、大塚健選手(バートン)が優勝を果たしました。昨シーズンのX-Gamesで優勝するなど世界のプロツアーでも注目を集めていた大塚選手ですが、このジュニア世界選手権でFIS(国際スキー連盟)のコンペティションシーンにも華々しくデビュー。近い将来のさらなる活躍が楽しみです。

 また、天候不順により29日に延期して行われたスノーボード女子ビッグエアでは、村瀬心椛選手(ムラサキスポーツ)が優勝。男女で同種目アベック優勝を成し遂げました。村瀬選手も大塚選手と同様、この大会以前から世界のスノーボードシーンで注目を集めていたまだ中学生の新星。この後に行われるスロープスタイルでも期待が集まります。

 さらに、引き続き行われたスロープスタイルでも日本勢が表彰台の頂点を席巻。大塚選手と村瀬選手がともに2冠を達成し、男女アベックで完全制覇を成し遂げました。また、ビッグエアでは大橋陸飛選手(スノードルフィンスキークラブ)がファイナル進出、スロープスタイルでは川上蒼斗選手(オールアルビレックス)が8位入賞を果たすなど、層の厚さも証明しました。このジュニア世界選手権に続いてFISワールドカップも予定されており、平昌オリンピックでも活躍した鬼塚雅選手(星野リゾート)や岩渕麗羅選手(キララクエストスノーボードクラブ)らが登場します。これからのスノーボード・スロープスタイル/ビッグエアチームがますます楽しみになってくるジュニア世界選手権となりました。

 

 

Takeru Otsuka throwing down a frontside triple 1440 on his first run at Junior World Championship Big Air.

大塚健選手(バートン)(photo/Lee Matthew PONZIO)

 

 

●フリースタイルSSBAでもエースが活躍&近藤心音が表彰台へ

 スノーボードの活躍ばかりに注目が集まりますが、フリースタイルスキーも奮闘しています。平昌オリンピックでは派手なパフォーマンスで世界から注目を集めた山本泰成選手(アークコミュニケーションズ)は、ビッグエアでは12位と本領発揮とはいきませんでしたが、スロープスタイルでは5位入賞を達成。男子スロープスタイル/ビッグエアチームのエースにふさわしい活躍を見せてくれました。また、16歳の藤井源選手(ヤマゼンロックザキッズ)も8位に入賞。さらに、女子では近藤心音選手(白馬高校)がスロープスタイルで3位表彰台をゲット。世界トップの一角に堂々と食い込みました。スノーボードに劣らず、フリースタイルチームも続々と若手の台頭が続いています。

 

 

●スキークロス&スノーボードクロスも健闘

 スキークロスとスノーボードクロスは世界レベルでは苦戦が続いている種目ですが、今大会では若手が大きく躍進を遂げています。スノーボードクロスでは高原宜希選手(中京大学)が、スキークロスでは古野哲也選手(ライフケア神戸・MRSC)がともにセミファイナルまで進出。残念ながら両者ともそこで敗れ、スモールファイナル(5~8位の順位決定戦)進出にとどまりましたが、それぞれ8位と6位で入賞を果たしました。今後につながる成績と言えるでしょう。

 

 

●スノーボード・ハーフパイプでは小野光希が優勝&男子は2名を表彰台へ

 スノーボード・ハーフパイプでも優勝者を輩出。女子で弱冠14歳の小野光希選手(スノーヴァ溝の口-R246)が表彰台の頂点へ立ちました。一方、男子も表彰台に2名を送り込む活躍。惜しくも優勝は逃しましたが、平野流佳選手(ムラサキスポーツ)が2位、平野海祝選手(開志国際高校)が3位に入りました。現在、スノーボード種目のなかで、もっとも層の厚さを誇るハーフパイプ種目ですが、さらに若い世代の台頭も留まることがありません。

 

 

 

【RESULT フリースタイル&スノーボード・ジュニア世界選手権】

●スノーボード男子ビッグエア/8月25日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Total
1 大塚 健 バートン 91.80 96.40 JNS 188.20
12 大橋 陸飛 スノードルフィンスキークラブ 57.40 JNS 18.60 76.00
15 川上 蒼斗 オールアルビレックス 67.20 17.80   Q/67.20

 

●スノーボード女子ビッグエア/8月29日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Total
1 村瀬 心椛 ムラサキスポーツ 88.20 92.80 JNS  181.00

 

●フリースタイル男子ビッグエア/8月25日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Total
12 山本 泰成 アークコミュニケーションズ JNS JNS 61.20 61.20
16 藤井 源 ヤマゼンロックザキッズ 71.60 22.20   Q/71.60

 

●フリースタイル女子ビッグエア/8月25日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Total
  近藤 心音 白馬高校       DNS

 

●スノーボード男子スノーボードクロス/8月27日

順位 氏名 所属 Round
8 高原 宜希 中京大学 Small Final
19 手計 岳隆 日本体育大学 Eight Final

 

●スノーボード女子スノーボードクロス/8月27日

※日本選手の出場なし

 

●スノーボード男子スノーボードクロス団体/8月28日

※天候不良により中止

 

●スノーボード女子スノーボードクロス団体/8月28日

※天候不良により中止

 

●フリースタイル男子スキークロス/8月27日

順位 氏名 所属 Round
6 古野 哲也 ライフケア神戸・MRSC Small Final

 

●フリースタイル女子スキークロス/8月27日

※日本選手の出場なし

 

●スノーボード男子スロープスタイル/8月31日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Best
1 大塚 健 バートン 78.80 95.40 50.20 95.40
8 川上 蒼斗 オールアルビレックス 65.80 13.00 70.00 70.00
21 大橋 陸飛 スノードルフィンスキークラブ 68.00 26.66   Q/68.00

 

●スノーボード女子スロープスタイル/8月31日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Best
1 村瀬 心椛 ムラサキスポーツ 90.20 86.80 20.00  90.20

 

●フリースタイル男子スロープスタイル/8月31日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Best
5 山本 泰成 アークコミュニケーションズ 34.20 19.80 75.80 75.80
8 藤井 源 ヤマゼンロックザキッズ 64.40 11.00 46.60 64.40
23 伊藤 瑠耶 白馬中学校 47.00 51.00   Q/51.00

 

●フリースタイル女子スロープスタイル/8月31日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Best
 3 近藤 心音 白馬高校 71.80  87.00  28.80  87.00

 

●スノーボード男子ハーフパイプ/9月4日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Best
2 平野 流佳 ムラサキスポーツ 93.20 15.40 31.80 93.20
3 平野 海祝 開志国際高校 89.60 50.60 40.60 89.60
5 口寸保 頼央 高鷲スノーパークスキークラブ 20.80 28.00 83.00 83.00
14 中川 海秀 供米田中・新日本 5.80 65.00   Q/65.00

 

●スノーボード女子ハーフパイプ/9月4日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 3本目 Best
1 小野 光希 スノーヴァ溝の口-R246 82.60 76.40 85.80 85.80
5 冨田 るき 開志国際高校 22.80 64.00 12.40  64.00

 

●フリースタイル男子ハーフパイプ/9月4日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 Best
 15 藤井 源 ヤマゼンロックザキッズ     52.40


●フリースタイル女子ハーフパイプ/9月4日

順位 氏名 所属 1本目 2本目 Best
 15 近藤 心音 白馬高校 43.60 44.00  44.00

 

●スノーボード男子パラレルGS/9月5日

順位 氏名 所属 Round
16 戸田 大也 中京大学 1/8 Final
19 篠原 琉佑 茅野市スキー協会 Quali-Final

 

●スノーボード女子パラレルGS/9月5日

※日本選手の出場なし

 

●スノーボード男子パラレルSL/9月6日

順位 氏名 所属 Round
15 篠原 琉佑 茅野市スキー協会 1/8 Final
20 戸田 大也 中京大学 Quali-Final

 

●スノーボード女子パラレルSL/9月6日

※日本選手の出場なし