競技

2018/09/12

【REPORT 第1次スノーボード(スロープスタイル/ビッグエア)遠征】
ワールドカップ初戦で岩渕麗楽が優勝、鬼塚雅と大塚健が2位の好発進!

 本遠征の最大の目的は、9月6日~8日に行われたFISワールドカップ・ビッグエア第1戦に参加することでした。日本チームは、岩渕麗楽選手(キララクエストスノーボードクラブ)、鬼塚雅選手(星野リゾート)、大久保勇利選手(ムラサキスポーツ北海道)、國武大晃選手(STANCER)、大塚健選手(バートン)、宮澤悠太朗選手(日本体育大学)の6名が決勝へ進出しました。飛田流輝選手(日本体育大学)は残念ながら予選を通過することができませんでした。

 

 

Takeru OTSUKA (JPN) competing in the FIS Junior Freestyle World Championships Snowboard Big Air Qualifiers, Cardrona Alpine Resort, Wanaka. Part of the Audi quattro Winter Games NZ. Wednesday 5th September 2018

大塚健選手(バートン)

 

 

 決勝では3本中2本の合計スコアで争うフォーマット。そのなかで、男子は左右のスピンをそれぞれ取り入れなければいけないという新ルールが適用されました。新ルールを得意とする大塚選手は2位で表彰台へ。宮澤選手は6位、國武選手は7位、大久保選手は公式トレーニング中の転倒があり、本番のレースをスタートすることができず10位に終わりました。女子は岩渕選手が優勝、鬼塚選手が2位と、ワンツーフィニッシュの好成績で初戦を終えることができました。

 

 

PodiumM_Photo BuchholzFIS Snowboard

男子では大塚選手が2位に(左)

PodiumL_Photo BuchholzFIS Snowboard

女子では岩渕選手が優勝(中央)、鬼塚選手が2位(左)

 

 

 新ルールでは、最初にバックサイドトリプルを決めたあとに、次の試技ではどうしてもフロント1440しか出せなくなる選手が多く、このままの流れだとジャッジも見飽きてしまいそうな感じがあります。今後はグラブやスピンのバリエーションを変更していかないと、ポイントは伸びないであろうと感じました。このルールが継続されるのであれば、スイッチバックサイド1440、CAB 1620以上のトリックをつねにルーティンに組み込める選手が強くなっていくと思われます。

 

 

鬼塚雅_Photo BuchholzFIS Snowboard

鬼塚雅選手(星野リゾート)

宮澤悠太朗_Photo BuchholzFIS Snowboard

宮澤悠太朗選手(日本体育大学)

岩渕麗楽_Photo BuchholzFIS Snowboard

岩渕麗楽選手(キララクエストスノーボードクラブ)

 

 

 これを踏まえ、強化としてはバックサイド1620、1800、CAB 1440、1620、フロントサイドコーク1440をニーグラブなしで完璧なメイク率で決めていくことが最優先課題となります。 今後の練習プランでは、空中での回転時に膝を抱えないスピンの練習と、もう半回転多く回転できるような準備を課題としていきます。バックトリプルの代わりにCAB 1620などを使えると、決勝でも表彰台を狙える可能性が高くなるため、積極的に完成度の高い技の習得に努めていきます。

 引き続き、スノーボード・スロープスタイル/ビッグエアチームへのご声援をお願いいたします。

 

 

報告/スノーボードSSBAコーチ 西田 崇