競技
2018/09/21【REPORT 第4次スノーボード競技(ハーフパイプ)
タレント発掘育成事業遠征】限られた時間のなかでの挑戦
スノーボード・ハーフパイプUチームにおいて8月26日から9月9日までの日程で、ニュージーランド・カードローナスキー場にて第4次スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業遠征を開催しました。
本遠征はジュニア世界選手権大会参戦を目的とし、国内における合宿から段階的な事前準備を進め臨みました。口寸保頼央選手(高鷲スノーパークSC)、平野流佳選手(ムラサキスポーツ)、平野海祝選手(開志国際高校)、冨田るき選手(開志国際高校)、小野光希選手(スノーヴァ溝の口-R246)らジュニア指定選手5名と、ユース指定の中川海秀選手(供米田中・新日本)を加えた計6名のメンバーで男女表彰台獲得を目標に臨みました。
現地では天候に恵まれず実際にハーフパイプで滑る日程が減ってしまい、また、ハーフパイプのコンディションも安定していないなか、各選手与えられた環境でできることを考え調整を進めました。
予選ではなかなかハーフパイプの形に合わせることができず、そのなかでなんとか6名中5名が決勝へ進むことができました。 予選で思うように点が伸びなかったことから、決勝に向け各選手で予選の見直しを行い、決勝に向けての課題を明確にして臨みました。
決勝ではそれぞれが予選後見直した課題を修正し、自身の演技を出せるようチャレンジしました。
結果、女子は小野光希選手が優勝、男子は2位平野流佳選手、3位平野海祝選手が表彰台に上がり、今回掲げた目標を達成することができました。
大会を振り返って、日本人選手には滑りの偏りがあることに気がつくこととなりました。他国の選手と比べて、それぞれ技のレベルや精度は高いのですが、グラブの種類や回転方向など全体的なバリエーションが少ないと感じました。今後はそうした点や、スタイルを出した技も練習して身に付けていくことが必要と感じました。
選手・スタッフともに、短い日程、悪天候のなかで大変ではありましたが、ジュニア世界選手権を通して海外選手との比較ができたことが良い経験、学びになりました。今、自分たちに足りないものが何かわかり、今後勝ち上がっていくための課題が明確になりました。この遠征を生かし、さらなる成長を目指していきたいと思います。
本事業にご理解、ご協力を頂きました関係者の皆様に深く感謝します。
報告/スノーボード・ハーフパイプ ジュニア・ユースコーチ 神戸 忠仙