競技
2018/10/02【REPORT 第2次スノーボード競技(スノーボードクロス)
タレント発掘育成事業遠征】高原選手ジュニア世界選手権8位!
海外大会初参戦のジュニア選手達にとっても大きな経験値に
2018年8月18日〜9月7日、第2次スノーボード競技(SBX)タレント発掘育成事業遠征が行われました。ニュージーランドのカードローナでジュニア世界選手権、オーストラリアのマウント・ホッサムにてオーストラリア/ニュージーランドカップが開催され、AまたはUランク指定選手合わせて8名が参加しました。
海外経験の多いシニア選手の2人が手本となり、ジュニア選手を引っ張ってくれました。15歳というスノーボードクロスの規定年齢に達して初めての公式レースとなった選手もおり、彼らにとって得るものが多い遠征となりました。大会にはワールドカップ優勝者も多数参加しており、特にジュニア選手にとって刺激のある遠征となりました。
世界のトップ選手の公式トレーニングの仕方、ライン取りなど、すべてが初めてのことでしたが、自分たちとトップ選手の違い、身体の大きさの違いなど、今までコーチや色々な人から聞いていたような内容のことでも、実際に自分で見て触れ合い感じることで、とても大きな学びを得ることとなりました。スノーボードクロスは毎回大会ごとにコースの違う種目であり、経験がとても重要になってきます。経験がまだ少ないジュニア選手にとって、国内では体験することのできない環境であり、それらを経験できたことはとても有り難いことでした。
◆リザルト
●ジュニア世界選手権/男子スノーボードクロス/8月27日
順位 | 氏名 | 所属 | Round |
8 | 高原 宜希 | 中京大学 | Small Final |
19 | 手計 岳隆 | 日本体育大学 | Eight Final |
●オーストラリア・ニュージーランドカップ/スノーボードクロス/9月4日~5日
氏名 | 所属 | 1日目 | 2日目 | |
女子 | 中村 優花 | TEAM MAC | 3位 | 3位 |
藤田 華恋 | 日本体育大学荏原高校 | 4位 | 7位 | |
男子 | 高原 宜希 | 中京大学 | 7位 | 5位 |
手計 岳隆 | 日本体育大学 | 13位 | DNS | |
佐藤 聖悟 | オールアルビレックス | 21位 | 16位 | |
西川 士温 | nanoCLUB | 28位 | 28位 | |
庄司 圭太 | Pandora | 29位 | 30位 | |
塚原 悠翔 | チーム・ランプジャック | 38位 | 33位 |
高原選手は、準決勝ヒートでワールドカップ決勝常連メンバーとの戦いとなりましたが、スタートから1位で出ることができ、途中で他の選手との接触により減速してしまいましたが、今後に期待が持てる結果となりました。ジュニア選手では、中村優花選手が海外初のレースで両日共に3位と大健闘しました。
今回の遠征では各選手、自分の強みと今後強化すべき内容が明確になりました。
また、今回の遠征では、コンドミニアムで10人での共同生活となり、中高生のジュニア選手にとっては初めての経験でした。食事作りを手伝うことや掃除の役割分担を決めることで全員が気持ちよく生活するためのルールを知り、自分で考えて行動する、みんなのためにそれぞれができることをするという、自立に向けた学びを得ることができました。競技へ集中するため、環境を整えることは大切だということも知ることができたでしょう。
普段は家族がしてくれていたことや、日本では当たり前の便利さはここにはなく、その中で大会を勝ち抜いていかなければいけません。海外での生活やレースもこれから増えていきます。自ら環境を整え、本当の意味での選手として、人間として、強く一流になってほしいと思います。これからもチームがそのための場所でありたいと思います。
今後もスノーボードクロスチームへのご声援をよろしくお願いいたします。
報告/スノーボードクロスチーム・コーチ 西山 宏美