競技

2019/01/07

【REPORT 第3次スノーボード(アルペン)遠征】
選手一人一人の力を信じて、ワールドカップツアースタート

 

 スノーボードアルペンAチームメンバーは、12月1日から12月20日までの期間において、第3次スノーボード(アルペン)遠征としてヨーロッパに滞在し、ワールドカップ2戦に出場しました。

 当初、ワールドカップの前にひとつ下のカテゴリーにあたるヨーロッパカップからの出場予定でしたが、雪不足により大会自体が延期。初戦からワールドカップへの参加となりました。この遠征の前に滞在したアメリカの、豊富な積雪量の環境とは大きく異なり、今年のヨーロッパは雪不足が懸念されている状況です。

 

 

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 12月のワールドカップはイタリアでの2戦(どちらもPGS種目)で、過去に日本人選手が優勝した経験もあるカレッツァと、現在冬季オリンピック開催地候補にも名前が上がるコルティナでのレースが立て続けに行われました。

 雪不足によりコースコンディションの維持のために部分的に水を撒くなど非常に難しいシチュエーションで、第1シード選手たちの多くも苦戦を強いられる中、2戦共に決勝ラウンドに進出する力を発揮したのが佐藤江峰選手(谷口板金工業所)です。

 神野愼之助選手(トヨタ自動車スキー部)は、2戦目のコルティナにおいて予選通過は惜しくも逃したものの、ミスをした1本目の滑りを瞬時に修正し、2本目には順位を大きく入れ替える好タイムを叩き出しました。

 斯波正樹選手(RIZAP)は、練習において素晴らしい滑りを見せて調子が良かったにも関わらず、初戦でコース中のアイスバーンに体を叩きつけられ怪我の状態が心配されましたが、その中でも攻めるライディングを貫きました。

 

 

cortina photo

 

 

 2戦を終えた今、それぞれに見えた希望や課題がありますが、選手たちが口を揃えて「最高のチーム」と言い合える関係・環境の中で活動させていただいていることに感謝し、年明けと共にさっそく次のワールドカップに向けて日本を出発するため、現在は束の間の日本滞在を各自過ごしています。

 今シーズンは2月にアメリカで世界選手権もある大切なスタートシーズン。1月2日より始まる第4次遠征では、オーストリア、スロヴェニア、ロシアにてワールドカップが続いたのち、世界選手権へと挑むスケジュールです。引き続きスノーボードアルペンチームへのご声援をよろしくお願いいたします。

 

 

報告/スノーボードアルペン アシスタントコーチ 戸崎啓貴