競技

2019/01/08

【REPORT 第1次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】
スノーボード・ハーフパイプチーム2018/2019始動
Beyond Medals, Road to Beijing 2022

 
 2022北京オリンピックでへ向け、ハーフパイプチームは11月2日~12月23日の50泊52日の第1次スノーボード(ハーフパイプ)遠征から2018/2019シーズンが幕を開けました。
 
★オーストリア・キッツシュタインホルン(トレーニング合宿)/11月2日~11月30日
 次の4年に向け、新たなトレーニング環境を開拓するために選択したオーストリア・キッツシュタインホルンでの1ヶ月に渡るプライベートキャンプは、結果として期間中天候にも恵まれ、施設環境としても最高の1ヶ月間を過ごすことができました。確実な成果獲得に繋げるために、各選手におけるゴール設定、1週ごとのトレーニング計画を定め、コーチとの時間を共有したトレーニングを行いました。サポートにあたったコーチ、トレーナーにおける連携を図り、多角的なサポートを行うことができました。
 
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今井胡桃選手(プリオHDスキー部)

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戸塚優斗選手(ヨネックス)

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良い環境でのトレーニング

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キッツシュタインホルンのスタッフと

 
 
★アメリカ・コロラド遠征(試合参戦)/12月1日~12月13日
 アメリカへ移動しカッパーマウンテンではシーズン初戦となるワールドカップに臨みました。平昌オリンピックを終え、次の北京オリンピックに向けて選手たちが入れ替わるフレッシュな試合となりました。男子においては今シーズンから強化チーム入りしワールドカップ初参戦となる穴井一光選手(株式会社玉越スノースポーツクラブ)が決勝進出し、5位入賞と成果を挙げました。女子においても今井胡桃選手(プリオHDスキー部)が4位入賞と健闘しました。しかし、目標としていた表彰台獲得ができなかったのは誤算でもあり、改めて我々の足りないところを気づかせてもらう貴重な機会となりました。
 
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降雪の中の試合

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ミーティング風景

 
 
★中国・シークレットガーデン(試合参戦)/12月14日~12月23日
 2021年世界選手権大会、2022年の冬季オリンピック会場となるシークレットガーデンにおけるワールドカップ参戦となりました。次のオリンピックを見据え、環境に慣れ不安要素を少しでも排除していくことを目的として臨みました。とくに、これまでも国際大会の開催が少なかった「中国」での環境に慣れていくことは、パフォーマンス発揮のために必要不可欠な準備となります。また、ハーフパイプのコンディションや天候、雪質などの環境を経験しておくことも重要な準備項目となります。
 アメリカ戦直後のツアーとなりましたが、ハーフパイプ強豪国のスイス、アメリカからの参戦もあり、各国とも次のオリンピッに向けた準備が始まっていることを実感する試合となりました。試合においては女子・今井選手が3位に入り、自身初となるワールドカップ表彰台に上がりました。男子においては今シーズンよりワールドカップ参戦を始めたUチームから選抜の平野流佳選手(ムラサキスポーツ)がスイスや日本の強豪のなかで2位に食い込み、ワールドカップ参戦2試合目にして表彰台に上がる活躍を見せました。他の選手たちも全員が確実に決勝に進出し、パフォーマンスを出し切った試合となりました。常時風が強く不安要素を抱えながらの試合運びでありましたが、その中でできることを行うことを意識し臨みました。2022年のオリンピックに向けての準備として、良い経験を積むことができました。
 
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男子表彰台、2位平野流佳選手と3位戸塚優斗選手

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女子表彰台、3位に入った今井胡桃選手

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表彰台を獲得した平野選手、今井選手、戸塚選手

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記者会見

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天安門広場にて

 
 
 本遠征においては目標、目的意識を高める上でも、雪上トレーニングで準備をしてから試合に臨む良い流れを作ることができました。長期遠征となりましたが、大きな怪我もなく無事終了することができました。コーチ、トレーナー、バイメカトレーナー、栄養スタッフ、さらには日本から遠隔でサポートしてくれたドクター、映像スタッフなど、多くのサポートの中で選手たちパフォーマンス発揮することができました。我々の活動を支えて頂いているチームのスポンサー様、選手を支えて頂いているスポンサー様、親御様など、多くの方の支えに感謝いたします。
 
 
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毎日のケアサポート風景

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コンディショニングトレーニング

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チューンナップサポート

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スタート前のコーチング

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栄養サポート

 
 
報告/スノーボード・ハーフパイプ ヘッドコーチ 治部 忠重