競技
2019/03/14【REPORT 第5次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】
シーズンの集大成、ワールドカップ最終戦で見えたチームの未来
2019年3月3日〜3月10日の期間でマンモスマウンテン(アメリカ)で行われた今季ワールドカップ最終戦。強化チームは12月から今大会含め多い選手は11戦もの大会に出場し、接戦を繰り広げてきました。今回のマンモスマウンテン大会においては精神的にも、肉体的にも辛くなってくる状況で、さらに天候にも恵まれず、公式トレーニングも2日の予定が1日になり、次の日に予選になったりと、天候によるスケジュールの変更で精神的にもさらに追い込まれる状況でした。そんな他国の選手が風やパイプコンディションに苦戦する中、日本人選手は男女共に予選を1位通過。さらに出場選手全員が決勝に進出し、これまでの成果をしっかりと結果に繋げることができました。
日を追って行われた決勝は、少し風があったものの無事に大会を行うことができました。男子は、戸塚優斗選手(ヨネックス)が後のない2本目の演技を決め、見事逆転優勝で今季ワールドカップ2勝目を勝ち取りました。7位に穴井一光選手(株式会社玉越スノースポーツクラブ)、11位に片山來夢選手(バートン)、13位に平野流佳選手(ムラサキスポーツ)が入りました。女子は、冨田せな選手(チームJWSC)が今季2度目の表彰台で2位、松本遥奈選手(クルーズ)が7位、大江光選手(バートン)が8位でした。
最終戦ということもあり、全選手が自分のできる精一杯の滑りを出し切りました。今回は決勝2本というプレッシャーのかかる大会でしたが、選手たちの攻めの姿勢はどの国のチームにも引けを取らないものでした。
シーズンを通してみんな本当に成長し、悔しい思いをしても、また次に繋げるためにどうすればいいのかを自分自身でしっかり考え目標を持って挑めたシーズンでした。
そして、ワールドカップ総合優勝には昨年に続き2年連続で戸塚選手が輝き、2位には今シーズンからワールドカップを転戦し始めた平野選手が入り表彰台に上りました。
われわれ日本チームは若くして結果を出せる選手達を抱えており、北京オリンピックでの金メダル獲得を目標に、今シーズン目標にしてきた高さ、グラブ、そしてどのような環境にも合わせられる柔軟な考え方や滑りができるように今後も強化し、トレーニングを進めていきたいと思います。
チーム一丸となり、選手同士で切磋琢磨し、たくさんの方々に応援して頂けるようなチームになれるように頑張っていきたいと思います。
これからも応援よろしくお願い致します。
報告/スノーボード・ハーフパイプチーム テクニカルコーチ 青野 令