競技
2019/03/20【REPORT 女性アスリートの強化支援 SESSION4】
スロープスタイル・ビッグエア女子選手のための教育プログラム
3月14~17日、福島県の猫魔スキー場にて、独立行政法人日本スポーツ振興センター委託事業「女性アスリートの強化支援」(女性アスリートの競技大会等プログラム)の第4回目が開催されました。
本事業は、「国際競技力の向上ならびに国内における女子競技者層の拡大に資する競技会・教育プログラムの提供を目的」とし、今回は今年度4回行われるうちの最終セッションで、全国各地から小学5年~高校1年の13名のスロープスタイル・ビッグエアの女子選手とその保護者が参加しました。
![大キッカー練習](http://saj-wp.appmlj.com/wp-content/uploads/19b1979a17b39939e3c2e9e5d86549c2-e1553046632348.jpg)
大キッカー
![](http://saj-wp.appmlj.com/wp-content/uploads/9748714f46e35b35e3322d8b34a7a41b-e1553046655822.jpg)
大会のスタートを待つ選手たち
<実施プログラム>
●競技大会
ビッグエア、スロープスタイルの大会を、小キッカーコース、大キッカーコースの2つに分けて1戦ずつ開催しました。鬼塚雅選手(星野リゾート)、岩渕麗楽選手(バートン)も試技を行ない手本を見せました。
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小キッカー
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ジブコース
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ビッグエア小キッカークラス表彰と鬼塚選手
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スロープスタイル大キッカークラス表彰と岩渕選手
●競技ルール・ジャッジング説明
今井勇人コーチから、大会の流れやジャッジングのルールについて改めて説明をし、特に大会経験の少ない小学生の参加者が自主的に大会参戦中の行動を行なえるようにしました。
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岩渕選手、鬼塚選手も一緒に講義を受ける
●WAX・マテリアル講習
テクニシャンの黒木康秀氏にお越しいただき、実際にWAXを塗る作業を行ないながらワクシングの基本についてご講義いただき、全選手のボードにワクシングもしていただきました。また西田崇コーチや岩渕選手から道具選びについてのアドバイスを受けました。
●心理講習
JISS(国立スポーツ科学センター)心理スタッフの江田香織氏・千葉陽子氏による講義で、本プログラムSESSION 3に引き続き振り返りのワークを行ない、自フィールドでも継続して振り返りができるように学びました。また保護者の個別相談も実施しました。
●婦人科講習
日本体育大学の須永美歌子氏にご講義いただき、オーバートレーニング症候群への注意、女性アスリートの三主徴などの健康障害にならないようにするための対処法について学びました。
●栄養フィードバック
ビュッフェ式の朝夕食の機会を中心に、山形県立米沢栄養大学の西田久美子氏より直接指導を受けました。十分に取られてる鬼塚選手の食事量を実際見ながら、各自の成長度に合わせた取るべきエネルギーはどのくらいか、具体的な量を学びました。
●ビデオフィードバック
撮影された滑りの映像を見ながら、西田コーチ、稲村樹コーチ、長岡茜コーチ、また動作解析スタッフの白川尊則講師より、各自へ滑走技術の指導が行われました。
●ウォーミングアップ・クールダウン・フィジカルトレーニング講習
フィジカルコーチでもある白川コーチ、菅野千尋コーチ、メディカルトレーナーでもある長尾茜トレーナー、奥井友香トレーナーによる指導とサポートが行われました。また、オフシーズンへ向けてのトレーニング講習の一環で、奥井トレーナーによるケガへの対応方法について講義を受けました。
<全般>
今回の4回目をもって、今年度の本事業のすべてが終了しました。大きなケガもなく無事全セッションを実施できたことは良かったと思います。この4回の機会をもって参加選手たちは大変たくさんの学びを得たと思います。それは滑りの技術だけではなく、それを高めるための様々なコンディショニングコンテンツ全般です。ぜひ本事業での学びを各自のフィールドでも継続し、それぞれの夢に向かって取り組みを深めていただきたいと願います。
本事業4回を通して、各関係ご協力者のご尽力により充実したプログラムが実施できましたことに深く感謝申し上げます。また、参加選手を引率いただいた保護者の皆様のご協力なしでは本事業はなし得ませんでした。併せまして大きく感謝申し上げます。
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大会を見守る保護者の皆様
また次の機会、一回りたくましくなった選手の皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。ぜひ現ナショナルチーム選手に続く世界で活躍できるトップ選手を目指して、今後も努力を重ねていただければと思います。この度はご参加いただき誠にありがとうございました。
報告/スノーボードSSBAヘッドコーチ 上島しのぶ