競技

2019/08/26

【REPORT 第1次スノーボード(ビッグエア)遠征】
環境に負けない強さが求められる心技体の完成度

 

 8月23~24日に今季のワールドカップ初戦となるビッグエア大会が、ニュージーランドのカードローナで開催され、日本からは國武大晃選手(STANCER)、木俣椋真選手(ヤマゼンロックザキッズ)、岩渕麗楽選手(バートン)が参戦しました。

 

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木俣椋真選手©FIS

國武大晃選手©FIS

 

 

 今回のワールドカップはWinter Games NZという、ニュージーランドで毎年開催される冬季競技の複合イベントの一環である大会で、FISワールドカップの中では最大級の大きさを誇るキッカーが設置され、その長さ(テイクオフからノール)は24mでした。

 また、カードローナの天候は変化しやすく、風やガスが吹いたりやんだりの不安定条件を伴う場所で、特に決勝日は強風が断続的に吹き、競技の進行に大きな影響を与えました。

 

 

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岩渕麗楽選手©FIS

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スタートで待機する國武選手

 

 

 ワールドカップ初参戦となった木俣選手は予選を12位で終え、10位までの決勝進出ならず順位確定となりました。予選でCab triple cork 1620をメイクし2位で決勝へ進出した國武選手は、決勝で3本とも合わせられず残念ながら10位となりました。また、予選で満足にメイクできずに6位で決勝進出となった岩渕選手は、巻き返しを図ろうとした決勝が風のためキャンセルとなってしまい、ルールにより予選順位が最終順位として確定し6位で落ち着きました。

 今回、強さが目立ったのは男子のアメリカ勢でした。強風のコンディションをもろともせず完成度の高い高度なトリックを決めてくるなど、地の強さを見せつけられた大会でした。日本チームとしてはまだまだやるべきことは多いと感じた大会でしたが、現在取り組んでいる課題の途中としては顕著な成果も認められ、引き続き我々がやるべきことをしっかりやっていきます。

 

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SNOW JAPANサポート企業様、ありがとうございます!

 

 以降は11月からの大会メインシーズンに向けて、フィジカルの継続的な強化と雪上での滑走練習を重ねていきます。この度も日本からの応援ありがとうございました。今後ともJAPAN Slopestyle&BigAir Teamにご注目ください!

 

 

報告/スノーボードSSBAヘッドコーチ 上島しのぶ