競技

2014/11/06

【REPORT 第1次フリースタイル・モーグル遠征】
基礎技術の洗練と総合滑走力の強化を目指して

 モーグルの強化指定選手9名は、9月24日(水)~10月30日(木)まで、スイス・ツェルマットにて、第1次フリースタイル・モーグル(女子・男子)遠征に参加ました。

 平昌オリンピックまで4年、新年度1回目の雪上練習となる今回の遠征は、スキーの基本的な技術を洗練させることと、来るシーズンに向けて選手それぞれの課題を改善し、総合滑走力を強化することをテーマとしています。

 現地に到着してから一週間は天候にも恵まれ、予定通り休みを挟んで6日間の雪上練習を行いました。現地ツェルマットの練習コースは3818mの高地であるため、ちょっと動くだけでも疲れを感じます。そのため最初の3日間は高地に体を慣らすため、モーグルコースではなく整地でのスキートレーニングを行いました。

 休みを挟んだ次の3日間はモーグルコースにおいて、トレーニングを始めました。ターンとジャンプともに低速滑走で基本的な動きを確認し、また個々の滑りに重要なポイントを意識しながら練習を行いました。その後、総合滑走力の強化に繋がるよう、コブとジャンプ共に少しずつ滑走スピードやジャンプの大きさ、難度を上げてトレーニングを行いました。

 上野コーチは「選手個々の課題克服は一朝一夕ではいきません。しかし選手は意欲的に練習に取り組んでいて、少しずつですが良い方向に向かっていると感じます。選手の意識やモチベーションを高く保つためにも、コーチとしてできる限り良い練習環境を作ること、わかりやすい指導をすることに専念しています。来るシーズンを良い状態で挑めるよう、チーム一丸となって練習に励んでいきます。」

 遠藤選手は「新体制になって初めての雪上合宿で、以前までの外国籍コーチから日本人コーチになり、ターンの細かいことや、感覚的なことまでしっかり掘り下げて練習することができています。天候にも恵まれ、コーチから与えられた各セクションごとの課題にしっかり取り組むことができました。また、スキーと並行しながらフィジカルトレーニング含め、君嶋トレーナーからセルフケアについて、ストレッチの意味や、選手がストレッチの効果を実際に体感し、その結果セルフケアを継続することができました。チーム合宿後、10/30まで現地ツェルマットに滞在し、個人合宿を続けます。今回の合宿で自分の弱点が分ったので、合宿で一度仕上げたものを残りの日数で、感覚を研ぎ澄ましながら弱点を克服し、改善していこうと思います。」と意気込みを語りました。

 

報告/モーグルコーチ 城 勇太

 

「高地でのトレーニング」についての講義を受けてから遠征に出発

マッターホルンをバックに(初日の練習風景)

整地での練習に向けて、上野コーチから説明

その日の滑りを夜のビデオミーティングで確認

モーグルコースをバックに集合写真

ポジションが良くなってきた星野選手

西選手 第1エアでのbF(フルツイスト)

遠藤選手 第1エアでのbPp(バックフリップアイアンクロス)