競技

2019/11/15

【REPORT 第2次フリースタイル競技(エアリアル)タレント発掘育成事業遠征】
有効な体力強化と基礎固めの合宿でシーズンへ

 エアリアルチームは第2次フリースタイル競技(エアリアル)タレント発掘育成事業遠征として、スイス最高峰のドーム山の裾にあるサースフェーで、スイス・オーストラリア・ベラルーシチームとともに雪上トレーニングキャンプを行いました。

 

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 サースフェーはふもとの町で標高1,800m、スキー場は3,500mの氷河上にあり、ジャンプに入る前のスキートレーニング、雪上ジャンプトレーニングはもちろん、フィジカルトレーニングを行う上でも効果的なキャンプ地です。序盤はまず足慣らしのスキートレーニングを行い、徐々にジャンプトレーニングを増やしながら、フィジカルトレーニングも並行して行いました。

 碓氷衣織選手は福岡出身で、競技に取り組むためにスキーを本格的に始めた選手です。総滑走時間はまだまだで、ジャンプでもスキー操作の不安定さからの失敗が大きな課題です。この点に着目しながらスキートレーニングを行い、ジャンプトレーニングではテイクオフの改善に集中的に取り組みました。ここでは一定の成果があり、今後の課題も明確になりました。また、フィジカルにおいては、同世代のスイス、ベラルーシ選手の動きを目の当たりにしながら、そこで戦う選手として取り組みの甘さが目立ち、普段からの絶対的な運動量が不足しています。今後はこの点も重点的に指導し、ジャンプのクオリティ・難易度ともに世界レベルとなるように育成していきます。

 千葉隆人選手は、北海道出身の生え抜きのエアリアル選手で、スキーの経験には蓄積があり、着地も非常に上手な選手です。そのためトレーニングでは早々にジャンプの比率を高めていき、スムーズに序盤の調整から基礎トレーニングへと移行しました。ひねりにおいてはまだまだ課題が多く、それが今後集中すべきポイントです。フィジカルトレーニングにおいては、自主的にしっかりとした取り組みを行い確実に体力を上げましたが、課題は体幹の弱さと、普段からのトレーニング量の少なさです。今後はここにも目的意識を持って取り組むように指導しながら育成していきます。

 荒天でスキー場が開かない日も数日ありましたが、サースフェーでは想定の範囲内で、またその機会を利用してフィジカル強化を行うことができ、非常に有効な体力強化と基礎固めの合宿となりました。今後もエアリアルチームの応援をお願いいたします。

 

報告/エアリアルヘッドコーチ 綿貫 雅弘