競技

2020/02/27

【REPORT 第6次スノーボード競技(アルペン)
タレント発掘育成事業遠征】目指す世界レベルとの差

 本事業遠征には、戸田大也選手(中京大学)、篠原琉佑選手(茅野市スキー協会)、兼松直生選手(キャラファクトリー)、金沢野愛選手(飯田SC)の4選手を派遣いたしました。ヨーロッパ各地で開催されるFISレース、ヨーロッパカップへの参戦を目的とし、6戦の競技会に参戦しました。

 

集合写真.funes(ITA)

 

【FISレース/ゲルリッツェン(オーストリア)】
 ここでは、ワールドカップが積雪不足で中止になったことで、中国のA代表、五輪メダリストのZan Kosir選手(スロベニア)も参加し、レベルの高いレースとなりましたが、篠原選手が4位と5位、戸田選手が6位とその中に割って入る健闘をし、チーム全体の士気も高まるものとなりました。 

 

第1戦/GS 第2戦/GS
篠原琉佑 5位 4位
戸田大也 6位 7位
兼松直生 14位 13位
金澤野愛 10位 16位
 

4位入賞の篠原選手

練習に取り組む金澤選手

 

【ヨーロッパカップ/シモンホーヘ(オーストリア)】
 篠原選手、金沢選手が怪我により欠場という事態に見舞われ、戸田選手、兼松選手という布陣でレースに臨むこととなりました。他国はワールドカップメンバーがそろい踏みで、まるでワールドカップ同様のレベルで、両選手とも緊張の中挑戦しましたが、世界のトップレベルにはまだ一歩遠く、悔しくも世界トップレベルとの差を痛感させられたレースとなりました。

 

第1戦/PGS

第2戦/PGS

篠原琉佑 DNS DNS
戸田大也 DNF 33位
兼松直生 33位 36位
金澤野愛 DNS DNS
 

スタート前に集中する兼松選手

 

【FISレース/フーネス(イタリア)】
 この遠征での最後のレースでしたが、各選手とも自身が思う目標には届かず、大変悔しい思いの残るレースでした。

 

第1戦/PGS

第2戦/GS

篠原琉佑 DNS DNS
戸田大也 16位 14位
兼松直生 17位 13位
金澤野愛 12位 10位
 

勝負をかけてスタートする戸田選手

 

 

 遠く日本より応援、支援して頂いた方々の声や想いに応えることができなかったことが非常に悔しく、そして申し訳なく思っております。まだまだ、このスノーボード・アルペンUチームは、世界のレベルからは遅れをとっている現実を痛感させられる遠征となったことを選手、スタッフ共に悔しく感じております。技術、精神面、体力、練習や競技への取り組み方を再構築しなくては、世界で次のステージに進むことは不可能であると考えさせられる遠征となりました。この事実をチーム全員で受け止め、この経験を忘れることなく来シーズンの遠征に向けての対策とスタートを切って参りたいと考えております。チームスポンサー各社様、スノーボード・アルペンファンの皆様からの多大なる支援と応援の下で今シーズンの活動ができたことに感謝しつつ、さらなる飛躍のためにチーム一丸となり、進んで参りたいと思います。

 

報告/スノーボード・アルペンチームコーチ 千葉 淳