競技
2020/03/13【REPORT フリースタイル/スノーボード】
次世代ターゲットスポーツ育成支援事業一貫指導体制構築海外事業④
本事業は当初、中国・シークレットガーデンでの大会参戦を予定していましたが、直前に大会中止となり急きょ派遣先を変更し、ロシア・サニーバレーで行われたワールドカップ(WC)に括りつけた形で、2月17日~28日の期間でトレーニング合宿を組むことができました。開催地変更や時間がないなかで様々な手配をしてくださった関係各所の皆様に感謝いたします。
遠征には須貝龍選手(チームクレブ)、古野哲也選手(ライフケア神戸・MRSC)、小林竜登選手(三重県民共済スキークラブ)の3選手が参加しました。須貝選手は、前回フランス・メジェーブのWCで5位入賞を果たしており、どこまで順位を伸ばしていけるかに焦点が当てられていました。結果は予選ラン16位、ファイナル1回戦は1位で勝ち上がったものの、準々決勝で4位敗退となり、最終結果は15位となりました。
前回のWCで5位に入っていることを考えると少し物足りなく感じる数字ではありますが、まだ転向2年目であることから充分な結果とも言えます。
若手の古野選手、小林選手の両名は、1月北米でのコンチネンタルカップで、古野選手は優勝、小林選手は3位に入り、今回のロシアWC出場となりました。
残念ながら古野選手は公式トレーニング2日目の2本目最後のジャンプで態勢を崩し転倒、尾骨骨折の疑いとなりました。痛みも強かったことから、本戦の予選ランに参加することは叶いませんでした。
今回WC初出場となる小林の目標はWCコースを経験し、公式トレーニング~予選ランまでをしっかり滑りきることでした。最終結果は40位、しかしながら自身の目標をしっかりと達成し、次のステップへの流れが作れました。
レース終了後、現地にて3日間トレーニングにも参加してきました。
スタートゲートに鍵がかけられ鍵を持った人が来ない、リフトの故障など現地事情がわからないなかでのトレーニングは非常に難しいものでしたが、WCで使用したコースでトレーニングできたことは過去にも例がなく、充実したトレーニングを行うことができました。
今回は、コーチ1名とサービスマン1名というミニマム人数でのチームとなったため、遠征を通して見つかった課題などについては、帰国後参加していないスタッフと電話会議にて情報共有しました。この会議を開催することにより、来シーズンへ向けた新たな課題や目標を定めることへと繋がり、あらためて来季の課題を明確に、そして全スタッフが共有することができました。
2019年9月よりスタートした次世代ターゲットスポーツ育成支援事業にて、各選手達のレベルアップは目覚ましく、確実なステップアップが果たせていると感じています。今シーズンのスキークロス遠征は、世界的な感染症の影響により本ロシア遠征が最後となりました。来季も皆様のご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。
報告/フリースタイル・スキークロス ヘッドコーチ 瀧澤 宏臣