競技

2020/03/23

【REPORT 第5次スノーボード(アルペン)遠征】
長距離移動や時差への対応が求められる世界転戦

 スノーボード・アルペンチームは、2020年2月18日から3月4日の期間において、第5次スノーボード(アルペン)遠征に行ってまいりました。約2週間というスケジュールの中ではありますが、韓国とカナダという時差が14時間ある2つの都市での大会は、選手たちにとってタフな遠征となりました。

 韓国・平昌大会では、入国した頃はまだ新型肺炎の影響もそれほど大きくなる前でしたが、コーチミーティング時にマスクや消毒液が配布されるなど厳戒態勢の中での開催となりました。レースの結果は以下の通りです。

 

【2月22日/FISワールドカップ/平昌大会(韓国)/パラレルGS】

氏名 所属 順位
神野槇之助 トヨタ自動車スキー部 26位
斯波正樹 RIZAP 18位
佐藤江峰 谷口板金工業所 14位
三木つばき CATALER 13位

 

KOREA

 

 平昌五輪コースでの大会は大会前の降雪などによりバーンコンディションが非常に難しいものになり、男女共に多くの選手が大きなミスにより途中棄権や失格に終わるという、波乱のレース展開となりました。そんな難しい状況の中、佐藤・三木選手の2名がベストな滑りとはいかない中でも決勝へと進み健闘しました。

 

 

KOREA RACE

 

 

 韓国のレースからちょうど1週間後には、カナダのブルーマウンテンにてパラレルGS種目の最終戦となる2連戦が開催されました。韓国からの長時間フライト、時差14時間という真逆の生活時間は体への負担も大きく、大会会場に入る前にオフをしっかりとって体のケアに努めたものの、シーズン後半の疲労もあり、調整に苦労する選手もいました。レースの結果は以下の通りです。

 

 

【2月29日、3月1日/FISワールドカップ/
  ブルーマウンテン大会(カナダ)/パラレルGS】

氏名 所属 1戦目 2戦目
神野槇之助 トヨタ自動車スキー部 38位 31位
斯波正樹 RIZAP 24位 18位
佐藤江峰 谷口板金工業所 27位 17位
三木つばき CATALER 18位 16位

 

 カナダのブルーマウンテンは初めてのワールドカップ開催となりましたが、中斜面の左右差が出にくいバーンで同タイムも多く、男子ビッグファイナルまで同着により優勝者2名という珍しいレース展開となりました。チームとしては2日目に三木選手が唯一の決勝進出という厳しい結果となってしまいました。

 

CAN

 

 日本からワールドカップを転戦するにあたり、時差の克服というのはベストなコンディションで大会に挑むためにも大きな課題の一つです。1週間の中で昼夜が逆転したような今回のスケジュールにおいては、体調管理の大切さを痛感した遠征となりました。

 3月に入りシーズンもいよいよ終盤に差し掛かり、残すワールドカップもPSL種目の2戦のみとなりました(注:後日中止が決定)。今シーズンは雪不足に始まり新型肺炎の影響もあったりと、自分たちではどうすることもできないレベルでのスケジュール変更をとても多く強いられるシーズンとなっております。与えられた環境下において、悔いなくシーズンを終われるように努めてまいります。残りのシーズンも引き続き応援どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

報告/スノーボード・アルペンチーム アシスタントコーチ 戸崎 啓貴