競技

2020/11/02

【REPORT 第3回スノーボード(ハーフパイプ)合宿】
伝えることの大切さ

 山梨県・カムイ御坂スキー場で2020年10月27日から29日の日程で行われた第3回スノーボード(ハーフパイプ)合宿。小野光希選手(バートン)が参加しました。他のTOPチームの選手においては海外でのトレーニングも始まっていますが、国内に残っている選手は国内でできるトレーニングを継続的に進めてきております。

 

 

今回参加した白川トレーナー、小野選手、青野コーチ

 

 

 今回の合宿は前合宿の復習と、今後新しく取り組んでいく技のイメージ向上を目的として行いました。本合宿で新しく取り組んだこととしては、挑戦したことの事ないバックサイド900という技に取り組む事に目標設定しました。なぜ目標を不可能に近い設定にしたかというと、目標設定が高ければ高いほど集中して目標達成に向かって練習する選手だからです。そしてもう一つのポイントとして、アドバイスをもらい行動に移す前に、どのタイミングでどのようにどうするかを自らコーチに説明し理解を深めるようにしました。

 

 

会場となったカムイみさかスキー場の室内 HP施設

 

 

 結果的にバックサイド900はできなかったものの、目標設定を高くしたことでバックサイド720ができて、バックサイド900に向けて良いイメージ作りをすることができ、バックサイド900に対して自信に繋がる練習ができたと思います。もう一つのアドバイスをもらってからコーチに説明し理解を深める課題においては、今まで時間がかかっていた体の動かし方の部分が1本目、2本目ですぐにできるようになり効果が得られました。人に伝えることによって自分自身も理解し、イメージが膨らみそれを身体に伝えるということがスムーズに行えたため、合宿の3日間を有効に練習することができました。伝えるということの大切さを今後も意識して活用していきたいと思います。

 

 

白川トレーナーによる現場指導

 

 

小野光希選手より報告

「現在、自分自身は「高さを上げ、スピンの完成度を高める」ことを目標として取り組みを進めています。現在の私の課題はフロントサイドに向かうボトムでのズレや姿勢、リップを抜ける時の腰と膝の位置の改善です。ボトムでのズレは腰を開かないようにして力を抜かないこと、リップを抜ける時はしっかり後ろ足でも蹴って上に飛ばすことを意識して練習をしています。

 

 

宿舎にて青野コーチとイメージトレーニング

 

 

 今回の合宿ではB540以上の回転数に挑戦すること、ボトムのズレを無くすことを目標に取り組みを行いました。BS540で高さを上げることとグラブの安定化、視線と手の使い方、フロントサイドのズレをなくすこと、キャブスピンとボトムラインの改善などの観点を意識して取り組みました。結果、高さと安定感が上がり、何本かB720に挑戦できました。フロントサイドのボトムを1本のラインで抜けることができたため、高さが上がったなど、設定した目標に対しての成果を得ることができたと感じています。

 

 

ビデオフィードバックで動作を頭で理解

 

 

 上からでは見えない部分が横からだと見えて、より多くの視点から自分の滑りを見れたので、新しい改善点にも気づき、見つけることができたと思います。エアもスピンも高さが出てきて、スピン時には楽に回せる感覚を得ました。青野コーチ、白川トレーナーより具体的な改善点を指示してもらえたため、イメージトレーニングもしやすかったです。」

 

 

報告/スノーボード・ハーフパイプ 技術コーチ 青野 令