競技

2020/11/23

【REPORT スノーボード・ハーフパイプ国内強化指定選手セレクション】

 2020年11月13日、11月14日の2日間に渡り、カムイみさかスキー場(山梨県)の屋内ハーフパイプ施設にてスノーボード・ハーフパイプ国内強化指定選手のセレクションを開催しました。本開催にあたっては昨シーズンの暖冬・小雪での競技施設造成が大幅に遅れたことに加え、シーズン中盤から拡大し始めた新型コロナウイルス感染症の影響を受け、国内で予定されていた試合が全戦中止となり、選手選考の機会を失っておりました。なんとか選手の表現の機会を設けたいという想いでセレクションという形でこの度開催にこぎつけることができました。しかしながら、開催までもコロナウイルスの猛威が収まらず準備においても簡単な道のりではありませんでした。

 その中で開催実現にあたりご理解を頂いたSAJ競技本部を始め、会場となったカムイみさかスキー場様、コース造成スタッフの皆様、そしてセレクションにご参加頂いた52名の選手、ご父兄様、ご引率の方々皆様のご協力にHPチーム一同心より感謝申しあげます。

 

 

受付模様

受付模様

 

 

コロナウイルス感染予防対策の取組について
・会場を貸し切り、各カテゴリー毎に選手を分散させ人数をコントロールした中での実施を進めました。
・参加選手に対して引率者を1名に限定し会場に入る人数を制限した環境を用意しました。
・本事業に参加する選手、引率者の14日以上前からの健康記録(体温、体調)の提出、COCOAの掲示確認など事前の安全確認を行いました。
・当日の検温、体調確認(口頭)の安全確認を行いました。
・会場内ではマスク着用(滑走時含む)、受付では参加者と受付の間にビニールシートで仕切り飛沫対策を行い、受付の列にはソーシャルディスタンスの目安設置(カラーコーン)を行いました。
・参加スタッフの14日間以上前からの健康記録、安全確認。

 

 

スタッフミーティング

受付対応

 

 

セレクション実施について
・ヘッドジャッジに平昌オリンピックでジャッジした橋本涼氏を招聘し、ジャッジパネルにはSBHPチームコーチ4名(村上、青野、深澤、神戸)が加わり、常々より現場にて選手たちの滑りを観察し、演技について最も理解しているメンバーにおいて評価を行いました。
・専門映像スタッフを配置しグラブの精度や技の完成度など細かい部分の見逃しをなくすために後の検証資料として全選手、全演技の滑走記録を行いました。
・室内照明環境から見えづらい上部の1ヒットないし2ヒット目のグラブ評価を伝達する人員を配置し、ジャッジアシストを行いジャッジングの精度向上をサポートしました。
・事前に評価方法の発表を行い準備する期間を設けました。
・当日においても実施前に競技説明、ジャッジ観点の説明を行いました。
・チームトレーナーをスタートとゴールに配置し、怪我受傷時応急対応に備えました。

 

 

競技説明

ジャッジ説明

救護準備

 

 

 本セレクションにはU13(11歳〜12歳)、U15(13歳〜14歳)、U19(15歳〜18歳)、D1(19歳〜)の年齢帯において事前にランキング基準をクリアした選手達が参加し、各カテゴリーから全23名の選手を国内強化指定候補選手として選抜させて頂きました。全ての選手において緊張感のある中で真剣さが伝わる気迫を演技から感じました。改めて日本のHPレベルの高さを感じたと同時に、今後における期待度も高まったセレクションとなりました。残念ながら怪我をしてしまった選手におきましては1日も早い回復を切に願っております。

 

 

ハーフパイプ施設

ジャッジ風景

ジャッジミーティング

 

 

 今後は国内競技別強化拠点の環境を有効に活用し自身のレベルアップに繋げ、その先にある強化指定選手での活動を目指し、世界に通じる技量のベース創りとしてトレーニングを積んで欲しく思っております。

 

 

ライディングイメージ1

ライディングイメージ2

 

 

 まだまだコロナウイルスによる影響を受け先行きが不透明、不安な状況が続き安心できる状況下にはありませんが、SNOWBOARDはなくなりませんしSNOWBOARDは止まりません。選手の皆さんの夢、目標に向かって強い気持ちを持って粛々と準備を進めていって欲しく思います。

 

 

ライディングイメージ3

スタッフ

 

 

 今回選ばれた選手も、選ばれなかった選手もそれぞれにおいて次の新たな目標に向けて足を進めて行って欲しく思います。皆様方のスノーボードシーズンがより良いシーズンになります事、また、皆様の成長とご活躍をHPチーム一同期待しております。
 開催にあたりご協力を頂きました全ての皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

スノーボード・ハーフパイプチーム一同
報告/ヘッドコーチ 治部 忠重