競技

2021/01/19

【REPORT 第2回スノーボード競技(AL)タレント発掘育成事業合宿】
同世代ライバルと共にベーシックに立ち返る大切さを学ぶ

 スノーボード・アルペンチームは、Uランクならびに国内強化指定の選手を対象に、1月12日から14日の期間、長野県菅平高原において強化合宿を行いました。PGSセットにて、同世代ライバルたちと常に競い合いながらの雪上トレーニングを行った3日間は、天候にも恵まれ、菅平らしいコンディションの中行われました。

 

 

ライバル同士、切磋琢磨しながらのパラレルトレーニング

 

 

 今季初めての指導となったことから、1日目は一人一人の滑りをチェックする為に、2名同時スタートで競わせながらの滑走。そのなかで多くの選手に共通して見受けられたのは「基礎的なこと」に対する不安定さでした。
 ライバルが横に並んだ時は特に、焦る気持ち等によって基本的なことを見失いがちです。レース感覚によるトレーニングでは顕著にその様子が見受けられ、コースを完走できた選手が少なかったことから、2日目・3日目はあえてベーシックに立ち返り、ポジションや重心の確認、体の動き方をどのようにコントロールする必要があるかなどについて、道具を使用し、ひとりひとりの滑りに必要な矯正トレーニングを行いました。

 

 

U指定選手・国内強化指定選手全員にベーシックトレーニングを指導

 

 

 座学の時間においては、それぞれの目標に対するプランニングの重要性についてや、多くの選手たちが目標とする五輪という舞台に立つために必要な基準について、過去の傾向なども例に出しながら説明し、自分の目標とするゴールを達成するために今何が必要なのかを皆で考えました。
 また、合宿期間中には同世代の海外の若手選手がワールドカップで優勝したことを受け、実際のレース動画を確認し、世界トップで闘う同世代と自分との違いなどについて話をする中で、トーナメントレースを最後まで滑り切るためのフィジカルの重要性についても話をしました。

 

 

同世代がワールドカップで優勝をしたレース映像は、大きな刺激になっている様子

 

 

 このたった3日間の合宿においても体力不足が浮き彫りとなった選手が多数いたり、怪我などによって万全なコンディションとは言えない状態でシーズンを活動している中で、「今の自分たちにできることはなにか?」を考えたところ、翌朝のウォーミングアップなどで早速行動に移している選手たちの姿もあり、今後に期待をしていきたいと思います。

 各地で緊急事態宣言が出始めウイルス感染者が増加傾向の中、屋外スポーツと言えど様々なリスクをできるだけ回避しながら、ウイルスの予防対策など体調管理に努めたトレーニング合宿でしたが、3日間を通して体調不良者がひとりも出なかったことは、選手ひとりひとりの日頃からの意識と、ご協力いただいた関係各所のおかげです。

 

 

最高の環境においての雪上トレーニング(清水大智選手)

 

 

 レースがキャンセルや変更になったり、思うような活動とはいかないシーズンが続いていますが、自分の今できることをしっかりと行いながら、悔いのない選手活動をしていけるよう指導を続けてまいります。これからのSBALチームの未来を担う若い力へ、引き続き応援よろしくお願いいたします。

 

集合U_2021_1

 

 

 

報告/スノーボード・アルペンコーチ 戸崎 啓貴