競技
2021/03/22【REPORT 第5次スノーボード(SSBA)遠征】各国選手のレベルが
上がっているのを見せつけられた世界選手権、鬼塚がBAで銅メダル
3月10日、12日に世界選手権のスロープスタイルが、14日及び16日にビッグエアがアメリカのアスペンで開催されました。
世界選手権参加メンバー
まずはスロープスタイル。前日の大雪からコースシェイプはされましたが、全体的に柔らかい雪が表面に残っている滑走スピードの遅いコースとなっていました。そのような中、村瀬心椛選手(ムラサキスポーツ)、國武大晃選手(STANCER)、飛田流輝選手(日本体育大学)、濵田海人選手(ムラサキスポーツ北海道)が決勝に駒を進めました。
日本チームの課題でもあるスピードの出し方に多少の苦労はしたものの、4つ目や5つ目のフィーチャーで回転数を落としてスピードを稼ぎ、6フィーチャー目で高回転につなげた村瀬選手と濵田選手がそれぞれ5位と健闘、國武選手が8位、飛田選手が9位となりました。
濵田選手
飛田選手
岩渕選手
続いて1日空けてビッグエア。予選から決勝に進んだのは鬼塚雅選手(星野リゾート)、村瀬選手、岩渕麗楽選手(バートン)、飛田選手、濵田選手でした。
今回のビッグエアはレベルが高く、女子のファイナリスト8人中7人がダブルコーク1080を持っている選手での戦いでした。鬼塚選手がCAB1260とバックサイド1080で3位となり銅メダルを獲得できました。村瀬選手は6位、岩渕選手は8位でした。
村瀬選手
鬼塚選手
銅メダルを獲得した鬼塚選手
男子も1620を回らないと予選通過が厳しいレベルでした。決勝ではCAB1800なども出てくる高いレベルで、飛田選手がバック1620をメイクして4位入賞。決勝3本目のフロント1800は転んでしまいましたが、間違いなく世界トップレベルのクオリティでした。濵田選手も5位入賞することができました。
國武選手
大塚健選手
また、今回は世界選手権の後、3月19日~20日に同会場でスロープスタイルのワールドカップも続けて開催されました。
ワールドカップでは、ジャッジングに関してジブセクションが世界選手権の時とは異なっていて、ランに対して世界選手権と変化をつけられず単調なラインでテクニック重視で行きましたが、オーバーオール点に評価が反映されませんでした。それがコーチング戦略としてのミスでした。
ファイナル進出メンバー
黒木サービスマンによるチューンナップ
そのような中、村瀬選手と國武選手がファイナルに進み、村瀬選手はラインを意識したジブと回転数を上げたキッカーで勝負に出ましたが、転倒してしまい結果4位でした。
國武選手はテクニックの追求で45オン―B1620―CAB1800など最高難易度で勝負に出ましたが、最後のキッカーで転倒してしまい結果10位でした。
この度も応援ありがとうございました。次戦はスイスでのワールドカップ最終戦、スロープスタイルです。しっかりと最後までシーズンを戦い切りたいと思います。
【鬼塚雅】世界選手権の予選の日のルーティン!強さの秘密がわかる。
雪上からトレーニング、コンディションケアまで
https://youtu.be/JEL6NpWvtxA
※SSBAチーム公式YouTubeチャンネルではさまざまなコンテンツを配信しています。
ぜひご覧ください。
報告/スノーボードSSBAチームテクニカルコーチ 西田 崇
写真/リー・ポンジオ