競技
2021/03/25【REPORT 第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】
男子は世界選手権タイトル獲得、シーズン完全優勝!!
女子は演技精度のベースアップし決勝進出!!
2021年3月4日から3月23日まで第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征としてアスペン(アメリカ)で行われた世界選手権、ワールドカップに参戦し男女共に複数個のメダル獲得を目標に臨みました。
世界選手権には戸塚優斗選手(ヨネックス)、平野流佳選手(太成学院大学スキー部)、片山來夢選手(バートン)、平野海祝選手(開志国際高校)、冨田せな選手(チームアルビレックス新潟)、小野光希選手(バートン)、今井胡桃選手(プリオHDスキー部)、松本遥奈選手(クルーズ)の8名の選手で臨みました。参戦した8名とも2日間の公式トレーニングから調子が良い状態で予選に臨むことができ、戸塚選手、片山選手、冨田選手、小野選手、今井選手、松本選手の男女合わせて6名の選手が決勝に進むことができました。平野流佳選手は12位、平野海祝選手は13位という結果で決勝に進むことができませんでした。
平野流佳選手
スタート前
決勝は当日の公式練習で風が強く、選手達はハーフパイプに合わせるのにかなり苦戦しましたが、決勝がスタートすると風も収まり良いコンディションで戦うことができました。男女共に3本のベストカウントのルールで行われ、女子では冨田選手が全体的に高さのある演技を決め4位、小野選手は最後にF900を持ってくる構成を決め5位、松本選手もF900を決めて6位、今井選手はF1080を見事決めるルーティーンも8位という結果になりました。
小野光希選手
松本遥奈選手
男子選手では戸塚選手がWCラークスオープン、X GAMESで優勝した演技構成のFW1440―CABW1260―SBW1080―BW1260―FW1260を、3本目に完璧に高さを出して決め96.25という高得点を出して世界選手権初タイトルを獲得しました。片山選手は残念ながら3本とも決め切ることができず9位という結果に終わりました。
戸塚優斗選手
世界選手権タイトルを獲得した戸塚選手
3月15日からはワールドカップが始まり世界選手権に出場したメンバーに穴井一光選手(株式会社玉越スノースポーツクラブ)と玉田貴ら選手(キャラファクトリー)も加わり参戦しました。
予選では戸塚選手、片山選手、穴井選手、冨田選手、小野選手、今井選手、松本選手の7名が決勝に進出することができました。平野海祝選手は30位、玉田選手は15位で決勝に進むことができませんでした。平野流佳選手は、大会前の雪上トレーニングで怪我をしてしまい出場回避となりました。
平野海祝選手
決勝では公式練習から気温が高く、パイプのコンディションが難しくスピードが出ない状態でした。女子では冨田選手がF900を最後に持ってくる演技構成で3位に入り表彰台獲得。小野選手が4位、今井選手が6位、松本選手が7位という結果となりました。
冨田せな選手
WC3位の冨田せな選手
男子では片山選手がCABW1440、BW1260を入れる演技構成を決め3年ぶりのワールドカップ表彰台獲得となる2位。戸塚選手はいつも通り高さのある演技でFW1440―CABW1260―SBW1080―B900―FW1260の演技構成を繋ぎ優勝することができました。穴井選手は9位という結果になりました。
WC優勝の戸塚選手、2位の片山選手
表彰台の上った3選手
今大会を振り返りハーフパイプチームの技術の現状としては、男子選手は1つ1つの技の完成度が高く、高さも負けていないことが勝因になったと思います。女子選手の高さは世界のトップ選手と比べても負けないことがわかりましたが、技のバリエーション、スピンの回転数が足りないので、そこを改善していければもっと向上していけると思います。
今後に向けては男女共に春のスプリンプキャンプ(日本、アメリカ)を使って現状の技の完成度を高めること、エアマットを使って新しい技の習得を課題に強化を進めていきたいと思っております。
本大会期間中はHPS(ハイ・パフォーマンス・サポート)で派遣された内田トレーナー、前田トレーナーによりコンディショニングサポートを施し万全の状態で臨むことができパフォーマンス発揮に繋がりました。
HPS内田トレーナーによるケア
HPS前田トレーナーによるケア
戸塚優斗選手は今シーズン出場した全ての大会で優勝し、世界選手権タイトル、ワールカップ・チャンピオンの称号も獲得しました。今回のアスペンのワールドカップが最終戦になりましたが、良い形で締めくくることができました。
世界選手縁出場メンバーとスタッフ
ワールドカップ出場メンバーとスタッフ
コロナ禍の大変な中のシーズンではありましたが、我々が活動できた環境に感謝いたします。
報告/スノーボード・ハーフパイプ コーチ 村上 大輔