競技
2021/03/30【REPORT 第6次スノーボード(SSBA)遠征】
ワールドカップ最終戦、自分の限界を上げる滑りを
3月28日、スイス・シルヴァプラーナで開催されたFISワールドカップのスロープスタイル最終戦で、岩渕麗楽選手(バートン)と村瀬心椛選手(ムラサキスポーツ)が優勝と準優勝でした。岩渕選手は去年のラークス(スイス)大会での2位はありましたが、スロープスタイルでは初優勝でした。
前日の予選が天候不良により延期となったため、1日で予選と決勝が行なわれたハードスケジュールでした。ファイナルはひとり2本のランを行いベストポイントで勝敗を決します。
スロープスタイルでは初の優勝を決めた岩渕麗楽選手
予選を1位で通過していた岩渕選手はファイナルでは最終走者となり、決勝1本目、3連ジャンプでFSダブルアンダーフリップ900→CAB900→BSダブルコーク1080をクリーンに決め、最後はシャークフィンでバックフリップを決め、安定感が評価され90ポイントオーバーでした。
村瀬選手は決勝2本目に逆転を考え、CABWアンダー900と最後にBACK1260を狙いましたが安定感に少しだけ欠け2位でした。岩渕選手は2本目でFRONT1080→BACK1260→CAB900という自分の限界を超えるルーティーンを目指しましたが失敗。スタートの時は恐怖心から体が震えているのがわかるほどでした。
村瀬心椛選手
芳家里菜選手
男子は大塚健選手(バートン)と濱田海人選手(ムラサキスポーツ北海道)がファイナルに駒を進めましたが、共に決めきることができず表彰台には届きませんでした。大塚選手は世界選手権を含めてスロープスタイルは3戦続けて予選敗退だっただけに、最終戦でファイナルの舞台に立てたことでまた自信を取り戻したと思います。濱田選手もオリンピックのためのポイント獲得ランを捨て、自分の限界を超えるバック・トゥ・バック1620に挑戦し、失敗はしたもののオリンピックに向けてメダルを獲得するという意気込みを感じることができました。
大塚健選手
濵田海人選手
これでSSBAチームは2020/2021シーズンのワールドカップ全戦を終えました。このシーズンはたくさんの課題も見えたシーズンだったので、2021/2022シーズン、北京オリンピックに向けてより完成度を高めていきたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました。今後ともSSBAチームをよろしくお願いいたします!
【女子スロープスタイル】
1位 岩渕麗楽(バートン)
2位 村瀬心椛(ムラサキスポーツ)
3位 テス・コーディー(オーストラリア)
12位 予選/芳家里菜(STANCER)
12位 予選/鬼塚 雅(星野リゾート)
ワンツーフィニッシュの岩渕選手と村瀬選手
スロープスタイル女子種目別総合2位となった村瀬選手
【男子スロープスタイル】
1位 マーカス・クリーブランド(ノルウェー)
2位 リアム・ブレアリー(カナダ)
3位 クリス・コーニング(アメリカ)
11位 大塚 健(バートン)
12位 濱田海人(ムラサキスポーツ北海道)
20位 予選/飛田流輝(日本体育大学)
42位 予選/國武大晃(STANCER)
國武大晃選手
飛田流輝選手
報告/スノーボードSSBAチームテクニカルコーチ 西田 崇
写真/リー・ポンジオ