令和3年4月11日～12日、2021/2022シーズン国内強化選手セレクション講習会が新潟県田代スキー場で開催されました。対象選手は中学生、高校生の36人の選手が参加しました。

　11日の講習会では選手に加え、保護者、引率者、各クラブコーチが参加しました。講習会のテーマは【オリンピックに出るには・スノーボードクロスのケガについて】15歳から公式競技年齢となるスノーボードクロスで、競技をはじめたばかりの選手が、競技年齢以前に知っておくルールやポイントについてや、競技特性で多い怪我などの学びを深めました。正しい知識を得る事で、各個人の夢が目標になり、具体的に自分事として捉える事が出来たのではないかと思います。
　終わりに、現ナショナルチームA指定の高原宜希選手からメッセージをもらい、これから世界を目指していく若い選手達にとって力になるきっかけとなったに違いありません。講習会場提供でご協力いただきましたナスパニューオータニ様、ありがとうございました。

　12日のセレクションでは、各カテゴリーに分け、タイム計測とレースが行われました。当日は、現ナショナルチームの高原宜希選手、広野あさみ選手が参加し、2人のタイム計測の数値がセレクション参加選手にとって目標となりました。

　当日は気温も上がり、整備やメンテナンスに時間や労力がかかってしまいましたが、みつまたスノーボードスクールスタッフ様や、各県連の引率コーチ、保護者などが絶大なる協力をしてくださったおかげで無事終了する事が出来ました。

　今回のセレクションでは9名の選手が対象条件をクリアし、候補選手となりました。後日、面談を経て正式決定、発表となります。

　今回、初めての国内強化選手セレクションでしたが、多くの方々の協力で無事終える事が出来ました。基準を通った選手、そうでなかった選手、保護者、各帯同コーチ、運営スタッフ、全員が同じ方向を向き、ステップを踏めた機会となりました。一人の力ではわずかでも、同じ思いを持った人間が集まる事で、ここまで大きなパワーになる事を身をもって感じる事が出来ました。関わってくださった全ての方々に感謝いたします。本当にありがとうございました。

　この合宿へ参加された全ての人が、結果だけでなく、何かを掴み、それぞれの未来への糧としていただける事を願っております。今後も、枠にとらわれず同じ目的を持った大人達が協力し、より良い環境を整えスノーボードクロスの裾野を広げていく事により、競技力アップにつなげていけるよう最大限の努力を続けて参ります。今後ともよろしくお願いいたします。

報告／スノーボードクロス・ジュニアコーチ　西山 宏美