2021年4月15日、4月16日の2日間に渡り、さっぽろばんけいスキー場（北海道）にてスノーボード・ハーフパイプ強化指定選手のセレクション事業を開催しました。

　冬季北京オリンピックもいよいよ来年と迫ってきております。また、セレクションでは来年以降のオリンピックを見据え、今後活躍していく選手達を選ぶ特別な機会であります。ハーフパイプチームとしてはなんとかセレクション事業を今年も開催したく準備を進めておりました。
　しかしながら、昨年に引き続き今年も新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各選手の調整の他、大会そのものの実施が危うい状態が続いておりました。雪解けが進む4月の開催ということから、大会、セレクション開催に向けてダンプ360台分の雪をスキー場に持ち込んだと伺っております。また春雪での難しいコンディションの中、この時期には考えられないほどの素晴らしいハーフパイプを造って頂くことができました。
　開催にあたりご協力を頂きました全ての皆様、そしてセレクションにご参加頂いた30名の選手、ご父兄様、ご引率の方々皆様のご協力に感謝申し上げます。

選手ミーティング

コロナウイルス感染予防対策の取組について

・会場を貸し切り、各カテゴリー毎に選手を分散させ人数をコントロールした中での実施を進めました。 

・会場内を制限し、コーチ、ワックスマンと保護者のスペースを分けた環境を用意しました。

・本事業に参加する選手、引率者の10日以上前からの健康記録（体温、体調）の提出など事前の安全確認を行いました。 

・当日の検温、体調確認（口頭）の安全確認を行いました。 

・会場内ではマスク着用（滑走時含む）、受付では参加者と受付の間に2ｍのソーシャルディスタンスを確保するように目印つけてを行いました。 

・参加スタッフの10日間以上前からの健康記録、安全確認を行いました。

体調管理記録

セレクション実施について
・ヘッドジャッジにFIS国際ジャッジの橋本涼氏とアシスタントヘッドジャッジとして佐藤幸一氏を招聘し、ジャッジパネルにはスノーボード・ハーフパイプチームコーチ4名（村上、青野、深澤、神戸）が加わり、競技会同様のジャッジを行いました。
・映像スタッフを配置し映像記録をしました。グラブの正確さや技の完成度など見逃しをなくすために細かいところはまで選手、演技の滑走を精査致しました。
・ハーフパイプ上部には2ヒット目までのグラブ評価を伝達するコーチを配置し、ジャッジサポートを行いながらジャッジングの精度向上を目指しました。
・当日実施前に競技説明、ジャッジ観点の説明を行いました。
・チームトレーナーをスタートとゴールに配置し、怪我受傷時応急対応に備えました。

ケアサポート

・本セレクションは2日間の日程で行われ2つのグループ帯で行いました。
グループ①
　　　男子強化指定A +U19（15歳〜18歳）
　　　女子強化指定A +U19（15歳〜18歳）
グループ②
　　　男子U15（13歳〜14歳）+国内強化指定（11歳〜14歳）
　　　女子U15（13歳〜14歳）+国内強化指定（11歳〜14歳）

映像解析

　上記の年齢帯においてグループ分けし、強化指定Aの対象選手は全日本選手権含む3試合、それ以外の対象選手はセレクション2試合の中から2本のベストランカウントにて強化指定候補選手を評価しました。
　全ての選手が張り詰めた空気の中、最高の演技に挑んでいました。
　日本の技術力の高さを感じ今後における成長が楽しみな選手が多くいると確信したセレクションとなりました。
　日本のハーフパイプ選手達が結果を出してきている近年においては選手達のただならぬ努力の結果にあります。また、選手達のパフォーマンスする環境を用意する上でこうした各方面の方々からの支えの上に成り立っていることを今回改めて実感しました。
　この環境を用意するためにご協力、ご尽力して頂いたさっぽろばんけいスキー場様、コース造成頂いたGlobal Snow Design様、造成スタッフの皆様、現地協力頂いたスタッフ、関係者の方々へ厚くお礼申し上げます。

ハーフパイプ全景

　来年のオリンピックでの目標達成に向けて、また、将来の強い日本選手の輩出のためにハーフパイプチーム一同、尽力していきたいと思います。
今後も応援よろしくお願い致します。

スノーボード・ハーフパイプチーム一同
報告／コーチ　神戸 忠仙