競技

2013/02/12

【REPORT スキージャンプ】高梨パーフェクトジャンプ
1日2試合で2勝の偉業

 コーチングエリアで外国のコーチが叫んだ。「サラ、パーフェクト」!

 

 山形県蔵王温泉で開催されたFISワールドカップレディースは、9日に予定されていた第12戦は、朝からの強風で1本目27選手が飛んだところでキャンセルとなった。スタンディングトップの高梨沙羅選手(グレート・マウンテン・インターナショナルスクール)はラストの33番だったが強風にさらされ、その後の集中力が心配された。しかし、ゲームは午後まで待ったが回復せず、キャンセルとなった。

 

 10日は第12戦、第13戦の2戦を現前中に行う強行スケジュールとなったが、高梨選手は集中力を切らさず、2ゲーム4本のジャンプを完璧にこなし、ともに1本目で試合をほぼ決めるという次元の違うジャンプを見せてくれた。この2勝を加えてシーズン6勝をマークしたが、これはノルディックコンバインドの荻原健司氏、ジャンプの葛西紀明選手が記録した6回に並ぶ大記録となった。ワールドカップは残り4戦あり、日本選手のシーズン最多勝利も視野に入ってきた。

 

 宮の森大会では、よもやの12位、5位という結果に終わり、蔵王大会に期するものがあった高梨選手だが、宮の森大会後のトレーニングできっちり調整し、あっさりクリアしてしまった。それにしても、高梨にはじまり高梨に終わった蔵王大会だった。

 

1日2試合が行われ、高梨選手は2試合とも圧勝した

 

4本のジャンプを完璧に決めた高梨選手

 

今大会には1A選手3名を含めて9選手が出場した

 

伊藤選手は復調傾向にあり期待されたが成績には結びつかなかった

 

渡瀬選手ももうひとつ成績を伸ばすことはできなかった

 

国内組からはいあがりワールドカップ代表、そして世界選手権大会の代表の座をつかんだ平山友梨香選手

 

平山友梨香選手

 

 

2/10 女子ノーマルヒル/HS-100 蔵王(日本)

1 高梨 沙羅 JPN 95.5m/71.0 93.5m/67.0 52.0/53.0 228.0
2 SEIFRIEDSBERGER Jacqueline AUT 88.0m/56.0 92.5m/65.0 51.0/50.5 212.0
3 VOGT Carina GER 89.0m/58.0 85.0m/50.0 52.5/51.0 207.1
13 平山 友梨香 JPN 83.0m/46.0 84.0m/48.0 49.0/49.5 180.1
14 茂野 美咲 JPN 82.0m/44.0 83.5m/47.0 51.0/50.5 179.4
26 伊藤 有希 JPN 78.0m/36.0 85.0m/50.0 49.5/51.0 167.8
28 竹田 歩佳 JPN 79.0m/38.0 83.0m/46.0 49.0/49.5 165.6
29 小浅 星子 JPN 77.0m/34.0 78.5m/37.0 47.5/49.5 161.6
30 葛西 賀子 JPN 77.0m/34.0 79.0m/38.0 48.0/49.0 158.6
32 渡瀬 あゆみ JPN 76.0m/32.0   49.0 75.5
33 松橋 亜希 JPN 75.0m/30.0   45.0 68.9

2/10 女子ノーマルヒル/HS-100 蔵王(日本)

1 高梨 沙羅 JPN 102.0m/84.0 94.0m/68.0 50.0/54.5 240.4
2 SEIFRIEDSBERGER Jacqueline AUT 96.0m/72.0 92.5m/65.0 49.5/54.0 229.4
3 HENDRICKSON Sarah USA 93.0m/66.0 92.0m/64.0 55.0/54.0 222.6
14 伊藤 有希 JPN 79.5m/39.0 89.0m/58.0 50.0/52.5 185.3
19 茂野 美咲 JPN 81.5m/43.0 81.5m/43.0 50.5/51.0 178.6
21 平山 友梨香 JPN 80.5m/41.0 81.0m/42.0 49.5/50.5 175.9
27 竹田 歩佳 JPN 77.5m/35.0 79.0m/38.0 48.0/49.5 163.4
28 渡瀬 あゆみ JPN 77.0m/34.0 79.0m/38.0 49.0/49.5 161.3