競技

2021/08/24

【REPORT 第1回スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業合宿】
新シーズン・新チームにて始動!

日程 令和3年8月9日(月)~8月11日(水)

スノーボードハーフパイプ、Uチーム、国内強化指定選手、総勢30名での2021シーズンキックオフ合宿をカムイみさかスキー場にて開催しました。
本合宿ではチーム活動においてシーズンをスタートするのにあたって、チームの方向性を共有することを目的とし以下の内容に取り組みました。

①新規指定選手を含めた新たなチームで共通の目的設定に取り組み、
チームワークの形成を図る事。

・登山

新たなチームで登山をすることで、お互いを知りながら1年の目標に向かいチームワークを高めることが目的でした。皆で同じゴール(山頂)に向かって挑戦することは、まさに今選手たちが目指しているオリンピック出場、そしてメダル獲得ということに繋がるチームビルディングと仮定し皆で挑戦しました。

⑦登山風景
登山風景 ⑧日向山にて集合写真
日向山にて

②各自の目標設定とチーム方針共有を行う事。

・チーム方針の共有

新規指定選手を含めチーム全体に日本代表としての意識と行動について情報提供を行い、選手として自分たちの環境と価値を高めることを学びました。

①全体ミーティング
全体ミーティング

・目標設定

選手の今シーズンの振り返りを行いHPチームの目標を共有しました。併せてシーズンの振り返りから個々の技術目標を設定しました。

⑤チーム方針共有とミーティング
チーム方針共有とミーティング

③クールダウンとフィジカルトレーニングの理解と必要性を学ぶ事。

・クールダウン講習

体調管理や練習の前後にするストレッチの種類について学び、ウォーミングアップとクールダウンについて指導を受けました。選手たちは運動前の3種類のストレッチを理解し、練習前後のコンディショニングについて学びました。

②体温測定と健康記録チェック
体温測定と健康記録チェック

・フィジカルトレーニング

何故トレーニングが必要なことなのかを説明し、体力と質、量の関係性について教えて頂きました。シーズン中に自分がやりたい練習100%できるようにする為に、選手達は基礎から積み上げることの大切さを学びました。

④フィジカルトレーニング
フィジカルトレーニング

・アスリートポートについて

まずはコンディションニングについてグループワークを行い、選手自ら考えて話し合う場を設けました。そこからアスリートポートの必要性、SAJ新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインについて、選手にわかりやすく説明しました。

⑥アスリートポートの必要性について学ぶ選手達
アスリートポートの必要性について学ぶ選手達

④SAJ指定選手として基本的な知識とルールを学ぶ事。

・SNS講習

世界中の情報が手軽に入手と発信が可能な事で大変便利なツールですが、反面リスクもある事を理解し、トラブルに巻き込まれないような使用を推奨する講習を行いました。
選手個々にSNSのメリットとデメリットを自身で考え記入し、数名の選手より発表する形式で行った後に、SNSからトラブルに発展した事例の映像を視聴し、使用方法を誤ると大変な事件に発展する事を知りました。

③SNS講習にて
SNS講習にて

⑤雪上トレーニング

雪上トレーニングでは、選手の現状技術を把握するため4つの項目について技術評価を行い、2日間の合宿で技と制限時間を設定し、技術評価レーダーチャート表を使って選手の技量を数値化し比較できるようにしました。

⑨雪上トレーニング風景
雪上トレーニング風景

<参加選手感想>

U19中川海秀

今回の合宿では技術面はもちろんですが、新しいメンバーだったということで団結力をみんなと深めるということも視野にいれて合宿に取り組みました。
1日目と2日目は毎年通りカムイ御坂の室内ハーフパイプという所で練習内容は基礎のボトムランや普段あまり意識しない繊細な動きなどを意識してトレーニングに励みました。
3日目の山登りでは想像してた何倍も辛かったですが、頂上に着いた時の景色がとても綺麗で登った甲斐があったなとあとから思えました。
合宿を共にしていた仲間達と協力して山を登り切ることができたので、また一つ団結力が深まったなと実感できました。

U19重野秀一郎

今回の合宿の目標はみんなと仲良く滑りみんなと同じルーティンでもみんなと違うランをすることです。結果的にジュニアの数名としかあまり一緒に練習できませんでした。
ランはトゥーフェイキーから入ったりと変わったことができたので良かったです。

今後はjrワールドで優勝しワールドに出る2人よりも活躍して目立って自分がトップに上がった時にはもう決勝に絶対行けるという実力とメンタル力をつけていきたいと思います。

U19菊池原小弥汰

この合宿での目標は話したことのないコーチや仲間と会話すること、SAJの合宿とはどういうものなのかを理解することを目標とした。
今回、初メンバーの合宿ということで緊張したが参加して自分のためになったと思う。結果、今まで知らなかった相手の性格や面白さを知ることができて人間力が少しレベルアップしたと思う。そして、3日目の講習を受けて日本代表に選ばれるということは国のお金を使って活動することや、自分たちの言動や行動で社会でのスノーボードの印象が簡単に変わる事がよく分かった。

今までフィジカルトレーニングやクールダウンなどをあまり行っていなかったが、合宿で実践を通してやり方を学んだので、これから続けていきたいと思う。雪上トレーニングはスイス遠征に向けて内容を濃く、1日1日を無駄にしないように取り組んで行く。そして、これからは日本代表として責任を持てるように意識を高く持って活動していきたい

U19山田琉聖

生活面では、これから共に生活し、共に練習をする選手のメンバーや、お世話になるコーチと初めての合宿なので、早く馴染めてお互いに知る事を目標としていました。
技術面では、今回の合宿の練習が基礎なので、細かいところまで意識して滑る事を目標にしていました。

これからU19という立場になっての責任を感じ、SNSや私生活などを見直したいと思いました。

オリンピック迄を逆算し、どの年に自分がどの位置にいるか、その為にはどうしなければならないかを明確にし、次の遠征のスイスまでに、技の目標を明確にして、今やることを考える

U19鍛治茉音

今回の合宿では、新しく入ったメンバーとコミュニケーションをとり仲を深めチームの活動方針を理解することを目的として参加しました。
話したことのない人とも話すきっかけがあり、今シーズンこのメンバーと一緒に頑張っていきたいと思いました。

また、日本代表としての行動、言動について再度確認することができたのでよかったです。
今後は技術面はもちろん、生活の面でも成長し、代表として恥のないように1つ1つ考えて生活していきたいと思いました。

U19金子日菜多

  1. 今回の合宿の目標は、バイメカを意識して飛んだりスピンをする事と、自分の今までできていなかった点について考え治しながら滑るということです。また、今回一緒に合宿へ参加した人達と沢山コミュニケーションをとり、チームの団結力を高めようということも大切だと思いました。
  2. 実際合宿に参加してみてバイメカなどは意識しながら滑れたと思います。メンバーとも仲を深められて有意義な合宿を過ごすことができました。
  3. 今後は、トレーニングなど教えて頂いたことを活かして雪上トレーニングも頑張りたいと思います。

U19北村葉月

U19になってから初めての合宿だったのでどんな感じかを知るっていうのと、しっかりコミュニケーションを取ることを目標とし参加しました。
初めての合宿でどんな感じなのかは分かりました。
しっかりコミュニケーションも取れたしSAJの活動方針も理解出来ました。

日本代表だという自覚を持って行動するのと、目的をしっかり決めトレーニングとかアップ、クールダウンをしっかりやろうと思いました。
講座で聞いたことを思い出し行動していこうと思いました。

U15村上広乃輔

  1. スイッチエアーの高さを上げる。
  2. 他の選手と楽しく山登りができてよかったです。
    スイッチエアーは普段よりきれいなパイプでやったのは初めてなのでよかったです。
    トレーニングは初めてやったものがあったのですごく勉強になりました。
  3. スイッチエアーの高さをもっと上げたいです。もっとたくさん練習します。

U15武田琉玖

合宿での目標は選手全員と、コミュニケーションをとること、パイプでは、高さを出してスピンや、エアをする事、フィジカルトレーニングを覚えることを目標としました。
実際に参加して、練習だけをしていれば良いわけではなく、練習前のウォーミングアップ、練習後のクールダウン、フィジカルトレーニングをしっかりやることで質の良い練習や怪我をしない体になる、大切なことだと分かりました。
今後は日本代表選手ということを自覚して、生活面や練習中でも責任感を常に持って行動する。

U15大坪笑次郎

1、合宿で目標とした事
今回の合宿では、SAJチームの仲間たちとの、コミュニケーションを取ること、スタッフの人たち(コーチの人たち)に、自分について知ってもらうことを大きな目標として、参加しました。
一緒に登山したり、宿泊した事で、話したことがなかった人達と関わりがもてて良かったです。

SNSについての講習会で、僕はまだSNSを利用してないのですが、SNSの怖さ(デメリット)を学び、利用する時には、投稿して、安全かなどを考えてから投稿しようと思いました。

また、クールダウンやウォーミングアップ、フィジカルトレーニングのやり方、大切さを学び、これからもちゃんと続けようと思いました。
一緒に同じ内容が学べたのでよかったです。

今後は、SNSなどでのトラブルをなるべく避けながら、しっかりコンディショニングをしながら(クールダウンなど)メンタル面、(ハーフパイプの)技術面ともに、向上をし、オリンピックの活躍を目指したいです。
まずは今年の目標を達成する為に学校と両立して効率よく練習したいです。

U15中川日愛里

今回の合宿の目標は仲間とのチームワークを高め、すべりを良くするための基本となる動きやトレーニング、知識を学ぶこと。
目標としていた、基本となる動きでは雪上トレーニングで一日をかけて必要な動きなどを再確認することができ、最終日の山登りで仲間とのチームワークも高めることが出来たと思う。

今後は今回学んだすべりを良くする基本の動きやトレーニング、知識をしっかりと活かして行っていきたい。

U15工藤璃星

今回の合宿では、全体的な高さ、グラブ、角度を目標にしました。

合宿に参加して結果が出たことは、高さとグラブはできたけど、角度が少し足りなかったと思いました。

今後の目標である1080-1080では、高さに向かう角度と、着地の時の角度を課題にして練習して行きたいと思います。

あとは怪我をしないためにストレッチや、クールダウンをしっかりとやって、長く良いトレーニングができるようにしたいです。

⑩カムイみさかスキー場にて
カムイみさかスキー場にて

コーチ所感

今回の合宿はコロナウイルス感染拡大の中での事業実施にあたり、事前PCR検査、14日前後健康記録確認、NFが示す感染対策に準じて準備を進め実行しました。

新たなチームでのキックオフ合宿を設定し、雪上トレーニングでは全員で共通のテーマに取り組むという新しい試みを実施しました。自分で考えたりほかの選手と話し合ったりと、選手それぞれが主体的に課題に取り組む姿勢が見られ、より優れたパフォーマンスに繋がったと思います。

また課題として感じたことは選手達のフィジカルへの意識です。質の高い練習を長時間続けるには欠かせない要素であるため、自身の体力が他の選手に比べてどのくらいあるのか把握して、自主的にコンディションを整え体力づくりに取り組めるよう指導したいと思います。

今回の合宿においては参加人数も多く、その中でイレギュラーな状況が発生したりと段取りも思うように進めることができず、参加した選手には迷惑をかけてしまった部分もあることと反省します。今回の経験を今後に活かせるようにしたいと思います。

シーズンインまでの次のステップへの準備を進めて参りたいと思います。

夏季シーズンにおいてもこの様な素晴らしいトレーニング環境があることに感謝致します。

報告/スノーボード・ハーフパイプ ジュニアチーム コーチ 神戸忠仙