競技

2013/02/22

【REPORT アルペン】FIS世界選手権大会
佐々木、復活の2本目セカンドラップ

 残念ながら上位入賞はならなかった。アルペン世界選手権大会の男子スラロームは、前回6位入賞を果たした湯浅直樹選手(スポーツアルペンスキークラブ)、指定外ながら独自でワールドカップを転戦、確実にコンディションアップしてきた佐々木明選手(ICI石井スキークラブ)が挑んだ。

 激しい腰痛を抱える湯浅選手は1本目、多くのトップ選手が落とされた難しいセクションを難なくクリアしてリズムに乗ったかと思われたが、その直後、コースアウトしてしまった。

 ビブナンバー38番で出場した佐々木選手は、1本目上部のストレート直後に、テッド・リゲティ(アメリカ)が転倒したストレート後のセットでも大きく落とされてタイムロス。これで吹っ切れたのが、2本目5番でスタートした佐々木選手は、絶頂時を彷彿させるような素晴らしい滑りを展開、スロバキアのアダム・ザンパに次ぐセカンドラップを奪う快走を見せて19位へジャンプアップした。

 大きなタイムロスがなければ、ひょっとしたら、という久々に見せた佐々木選手の滑りだった。

 

インスペクションで集中する湯浅直樹選手

昨シーズンは不振だったことで今季、指定外選手としてトライした佐々木選手

多くの選手が落とされたセクションを難なくクリア、いいリズムっだったが……

1本目、テッド・リゲティが転倒したストレート後のセットで落とされたが驚異のリカバリーを見せた

コンディションそのものは良かった湯浅選手

自国の選手以外では旗を振ることがないオーストリアのファンだが、知られている佐々木選手には大声援

上部の難しいセクションはスムーズにクリアした

2本目5番でスタートした佐々木選手は、絶頂時を彷彿させる素晴らしい滑りでセカンドラップを奪った

久々にフィニッシュ後、ポールを振り上げて歓声に応える

1、2本目とも完璧な滑りを見せて金メダルを獲得したオーストリアのマルセル・ヒルシャー

信頼するコーチでもある父と真剣にインスペクションするヒルシャー