競技

2021/10/19

【REPORT 第3回クロスカントリー競技タレント発掘育成事業合宿】“Rome wasn’t built in a day”

日程:2021年9月12日(日)~9月19日(日)

場所:木島平村(長野県)

目的:ローラースキートレーニング及び陸上トレーニング

主な内容:ローラースキー(CLタイムレース【高精度GPS測定、およびStrava測定】、
     ダブルポール / エンデュランス/ スピードを含む、クロスカントリークロス
     (アジリティ)、FISレース / ランニング/ オンライン栄養セミナー・個別面談

コロナ感染拡大第5波の影響で木島平FISローラースキー大会が延期となり、本合宿事業も開催時期をずらした後、U20+国内強化B指定選手17名の合宿参加となりました。
※合宿の概要はこちら

男性メンバー
https://www.instagram.com/p/CT23yoUhrRW/?utm_source=ig_web_copy_link

女性メンバー
https://www.instagram.com/p/CT383r4J7tF/?utm_source=ig_web_copy_link

【ダブルポール 高精度GPS測定】

初めての試みとして、竹田正樹アドバイザーによる高精度GPSでのローラースキー測定、分析を実施できました。1cm程の精度で移動を記録することにより、ポーリングの時間、距離、スピードの詳細が算出され客観的な情報がフィードバック出来ます。

※GPSテストの動画
https://www.instagram.com/p/CT6oR3RJGYr/?utm_source=ig_web_copy_link

また、一般的にシェアされているアスリートのソーシャルメディアであるStravaを活用し、コース区間別にセグメントを設け自動的に算出することで労力コストを削減することができました。

改めて、ポール長の確認も行いました。ブーツを履いた状態での身長計測とポールのストラップ上までの計測。意図していなかった差異を発見した選手もいました。ポールレングスがテクニックやフィジカル、そしてパフォーマンスに直接的に関連する関連論文を竹田アドバイザーより話があり、重要性を再確認。

FISルールに則った最長ポールサイズを確認し、現時点での適格な長さを確認しましょう。

☆ 笠原 将(U20 日本体育大学)
「ダブルポールの意識するべき点などを意識し、ワンサイクルで長く距離に乗ることが出来ました。(今回の合宿では)仲間と練習できたことやレースで競い合えたこと、たくさんの人とコミュニケーションをとる事が出来て良かった。」笠原将photograph©佐藤秀信

☆ 小池 梓(国内強化B 富良野高校)
(竹田アドバイザーとのセッションで学んだことは)ポールの重要性を知れたことがよかったです。」小池梓photograph©佐藤秀信

☆神 幸太郎(国内強化B 留萌高校)
「今回のレースで見つけた課題は、ダブルポールを継続するための腕力強化です。GPSテストではポールの長さとスピードの関係をデータで見ることができてよかった。」神幸太郎photograph©佐藤秀信

“Rome wasn’t built in a day”
“Practice makes perfect”

「ローマは1日にしてならず」「継続は力なり」当たり前のことですが、明日になったらいきなり生まれ変わる練習方法も特効薬も存在しないという事実の確認をしました。

練習をしすぎてしまう傾向があるジュニア世代を客観的に見直し、栄養と休息によってパフォーマンスが左右されることを栄養セミナーを通して再確認しました。

第3回目となる栄養セミナーのトピックは【サプリメント】公認栄養士の小嶋さんと今回もZOOMで繋がりました。
第二回目の【水分補給】セミナーの動画はこちら

☆栄養セミナー後の選手たちの声を紹介します。

☆小上楓真(国内強化B 恵庭南高校)
「自分も少しサプリメントを服用しているのでその危険性や必要性などが 知れたので良かったです。(これからは)栄養表記に気をつけたり、食べるものに責任をもっていこうと思います。」CC_RP_1_小上楓真photograph©佐藤秀信

「危険性や必要性などが知れた。サプリメントは飲むと良いというわけではないことがわかった。サプリメントを選ぶ際には栄養成分表示や自分に必要かなどしっかり考える必要があることがわかった。」
「運動前に摂るといい飲み物も分かったので、練習で試してみたい。」

☆山崎優風(U18 飯山高校)
「ドーピングという言葉は聞いた事があるけどそんなに深くまで知らなかった。今回ドーピングのことについても話していただき、意外と身近にあると分かりました。」山崎優風photograph©佐藤秀信

☆栃谷天寧(U18 おといねっぷ工芸高校)
「しっかり食事をとっていればほとんどの栄養素を補えることやサプリメントによってを複数摂取することで取り過ぎてしまう栄養素が出てくること。」栃谷天寧photograph©佐藤秀信

☆鎌倉春音(U18 白馬高校)
「自分の食事を記録するなど可視化して、本当にプロテインやサプリが必要か考え直す。」鎌倉春音photograph©佐藤秀信

☆小池駿介(U20 富良野高校)
「ひさしぶりのレースだったのでレース感を少し取り戻せたのがよかったです」小池駿介photograph©佐藤秀信

☆松沢 意 (国内強化B/写真)
「練習で積極的に先輩についていけたことは良かったです。いつもなら、結果ばかり意識しちゃうけど、フォームを意識して大会に臨めました。」松沢意photograph©佐藤秀信

写真:右 金津 美雪(東明中学)、左から二番目 松沢 意(白馬中学)写真:右 金津 美雪(東明中学)、左から二番目 松沢 意(白馬中学)photograph©佐藤秀信

本合宿前半ではトレーニング量を抑え、最終日のFISレースで力を発揮できたというフィードバックもありました。
多くの選手が冬に大きな影響をあたえる有効なFISポイントを獲得することが出来ました。
大会オーガナイザー関係者、地域ボランティアの皆様に厚く感謝申し上げます。

報告:クロスカントリー強化チーム セクレタリー 根津修平

トレーニングキャンプで見つけた課題を各自が持ち帰り、次回の合宿にて変化を確認することによって、正しい方向性を見定めることが我々に必要な”development”のひとつです。
Antti Leppavuori(アンティ・レッパヴオリ) アドバイザー

※競技の特性上、マスクを外している場面がございますが、
当合宿はSAJ感染対策ガイドラインのもと参加者全員に事前のPCR検査を実施し、
陰性を確認したうえで実施しております。