4月6日～9日、ルスツリゾートスキー場にて第3回スノーボードクロス国内合宿・ジュニア合宿が開催された。全日本選手権が開催されたコースを使用してのトレーニングは選手の実力を確実にステップアップさせられる素晴らしい練習環境でのトレーニングとなった。

今回、テーマとなってくるのが『ジャンプ』、『戦略性』このふたつ。これまで国内コースではあまりなかった、少し難易度の高いジャンプセクションがスタートとコース終盤に配置されており、全日本選手権でもジャンプセクションでの技術差が勝敗に影響していた。世界で戦っていくには、このジャンプセクションでの技術力がかなり要求されてくるため、今回の合宿では、ジャンプセクションでの技術力向上とヒートでの相手との駆け引き、コース上でのスピードピックアップポイント、対戦相手を抜かす時に使うパッシングポイントなど『コースでの戦略性』をテーマとした。

合宿序盤では、ジャンプセクションまでのスピードの作り方、ラインなどを考えながら、ランディングバーンにしっかり降りる、空中姿勢を安定させる、より低く飛ぶなどジャンプセクションを効率よく攻略していく方法を選手個々のレベルで段階的にトレーニングしていった。

合宿中盤からは、試合形式でのトレーニングを取り入れ、タイム計測をして、タイムの出し方について考えさせ、ヒートでのトレーニングでは駆け引きに重点をおきながら、その中でジャンプセクションでのミスを少なくし、バンクのラインもいいラインに入るための方法を探り、相手とのスピード差が作れた時のパッシングポイントとタイミングを考えるなど、かなり実践的で戦略性が高まるいいトレーニングができた。

今回、スキー場営業終了後にもかかわらず、貸切でこのような素晴らしい環境を提供して頂き、選手がどんどん成長していく姿が見られたのも、環境を提供して下さったルスツリゾートのお陰であり大きく感謝したい。

報告：スノーボードクロスJrコーチ　長嶋勇也