競技

2021/11/04

【REPORT 第1次スノーボード競技(ハーフパイプ種目)タレント発掘育成事業遠征】世界最高の環境でのトレーニング!

スイス・サースフェーを会場に「第1次スノーボード競技ハーフパイプ種目タレント発掘育成事業遠征」を9月29日から10月28日の期間にて開催しました。
 ※合宿の概要はこちら

宿舎ホテル前にて集合写真
宿舎ホテル前にて集合写真

今回の派遣対象の選手はハーフパイプU19指定選手から、男子中川海秀、重野秀一郎、菊地原小弥汰、山田琉聖、女子鍛治茉音、金子日菜多、北村葉月の7名が雪上トレーニングを目的に参加しました。

今回サースフェー会場で参加したトレーニングキャンプのストンピンググラウンドにはオリンピックシーズン前の貴重なトレーニング機会として世界中からトップ選手が参加しており、そのトレーニング状況はさながらオリンピックでの公開練習の様でした。

中川海秀選手
中川海秀選手
重野秀一郎選手
重野秀一郎選手
菊地原小弥汰選手
菊地原小弥汰選手
山田琉聖選手
山田琉聖選手
鍛治茉音選手
鍛治茉音選手

金子日菜多選手
金子日菜多選手
北村葉月選手
北村葉月選手
雪上前のウォームアップ風景(山内トレーナー)
雪上前のウォームアップ風景(山内トレーナー)
ケア風景(山内トレーナー)
ケア風景(山内トレーナー)

❅選手報告❅

中川海秀
今回の遠征では自分が掲げた目標を達成することが出来ずに帰国することとなってしまいました。
なぜかというと「もしかしたら怪我をするんじゃないか」という恐怖心が心のどこかにあったのと他の選手に比べて自分はハングリー精神がまだまだ足りていなかったと自分で実感しました。
ですがスポーツには怪我とリスクが付き物ですしそれを覚悟でやっていかないとこの先の成長は望めないとより深く実感し反省しました。
ハングリー精神のこともそうなのですが練習できる環境が当たり前だと思わず1日1日を大切にして日々努力していくことが今後とても重要になってくると思いました。
もちろんスノーボードは1人ではできません。サポートしてもらっている家族、スポンサーの方、応援してくれる色々な方のおかげで成り立っていると思っています。
その人達に対しての1番の恩返しはこのような遠征で自分が努力をして結果を出すことだと自分は思っております。
なので次のオーストリア遠征ではもっとハングリー精神をもって色々な人への感謝の気持ちを忘れずに練習に取り組むことが大事だと今回の遠征で僕は思いました。
重野秀一郎
今回のスイスのサースフェー遠征での目標は、雪上ではダブルコーク1260に挑戦する、フィジカル面ではトレーニングを覚える、生活面ではコロナを気をつけるでした。
結果としてはダブルコーク1260はできたのですが足首を怪我してしまいあまりトライできなく未完成でした。しかし、バックサイドの二つのダブルコークを未完成ではあるのですがトライでき、完成できたのでとてもいい練習になりました。
フィジカル面では、トレーニングは覚えれたのですが雪上トレーニングの後にやることが出来ずスイス遠征中ではできない事がとても多かったです。
生活面ではコロナに気をつけしっかり感染予防できたおかげで新型コロナウイルスにならず陰性で帰って来れました。
今回のスイス遠征で沢山の選手達を見たり交流をし雪上だけでなく様々なことを学びました。
怪我をしたりした時の対処法なども学びました。これらを生かしてこの先、どのような選手にならないといけないのか、などを明確にし自分自身の目標を達成していきたいと思いました。
菊地原小弥汰
技術面ではエアーマットでのジャンプが良い練習になり、目標だったCABダブルコーク1080とダブルコーク1260にトライすることができて良かったです。
しかし、ダブルコーク1260とバックサイド900が立つ確率が低いため、今後の課題として進めていき、今年の大会で発揮させていきたいです。
また、世界のトップ選手たちが大勢いて最高な刺激を貰いながらの練習となりました。
フィジカルトレーニング面は合宿の前半では1日1回山内トレーナーに部屋でアブローラーや腕立て伏せの効くやり方を教えてもらい、体を引き締めることができました。
さらに、体の弱い箇所やストレッチの仕方などを詳しく教えて頂き、ストレッチの意義や重要さを知ることができました。これからも日課として活動していきたい。
生活面では、食事と洗濯の大変さを知ることができました。
食事では食べるのに苦労し、結果的に4kgも減量してしまいました。
深澤コーチには異国の食事も好き嫌いせずしっかりと取らなければ練習に影響する、食べることも練習の一つだと教えて頂き、エネルギーとなる朝食と昼食を多く取るように心がけました。
次の海外遠征では、毎日栄養のある食事をしっかりと取るようにしたいと思いました。
洗濯では、洗濯機が自由に使えないホテルだったので手洗いで毎日済ませていました。
汚れがなかなか落ちなかったり、干す位置を考えたり、2 日に1回洗濯しないと間に合わないといった洗濯の大変さを身をもって学ぶことができました。
初めてのSAJ海外遠征だったので緊張しましたが、初めての体験が多く色々なことを学べたとてもいい経験となった合宿となりました。
山田琉聖
今回の合宿の目標は、cabダブルコーク1080とダブルコーク1260を完成させることでした。合宿の前半に怪我をして練習できなかった時もありましたが、合宿の後半で2つとも挑戦することができました。また、世界トップレベルの環境でトップの選手たちと同じ場所で練習ができとても良い刺激を受けました。
そして、1ヶ月という長い合宿でしたが、疲れがたまることもなく、集中して練習ができ、みんなと支え合って生活できたと思います。
今後の課題は、練習に集中は、出来ていたのですが、トレーニングとの両立ができなかったと思います。
また、最初の1週間板が踏めていなく、ハーフパイプに慣れるのが遅かったと思いました。
今後は基礎も重点的に意識し、もっと早く高回転の練習ができるようにしていきたいと思います。
鍛冶茉音
今回のSaas-Fee遠征では、技術面だけでなく生活面、トレーニング面でも沢山の事を学びました。
まず技術面では、パイプに合わせるのが難しかったりと前半は割と苦戦した部分もありました。
後半はハーフパイプにも慣れすごくいい練習ができたと思います。
技に困った時はコーチ達が親身になってアドバイスしてくれたり、体に異変が感じたらトレーナーさんがすぐに確認してくれたりととてもいい環境で練習できました。
生活面では、朝早く起きることがほとんどだったので疲れがとれる様になるべく早く寝ることを意識したり、サラダは毎日とるようにしたりと長い遠征だったので疲れが溜まらないように工夫していました。
トレーニング面では、ウォーミングアップ、クールダウンをしっかりし、アブローラーやチューブで上半身、下半身を鍛えました。
次の日に影響が出ないように、教えてもらったセルフケアで対応する力も身につけれたかなと思います。
金子日菜多
今回の約1ヶ月間にわたるスイス.サースフェー合宿は、私にとって自分自身を高められるとても貴重な経験になりました。
スイスと日本の時差が7時間あり現地の生活リズムに合わせるのが大変でしたが、徐々に慣れることが出来ました。
まず雪上トレーニングでは、目標としていた技に挑戦することは出来ましたが、最終的に成功させることが出来ませんでした。
でも、その技にいくためのポジション確認や動作を覚えることが出来たので今後の練習に活かしていきたいです。
フィジカルトレーニングでは、自分の弱い所を補うようなトレーニングをしたり、普段やらないような体づくりトレーニングも教えてもらえたので、普段のトレーニングに追加して取り組みたいと思います。
生活面では、毎日規則正しい生活を送り、みんなとも仲良く過ごせて良かったです。
練習後やオフ日にやったバレーボールもみんなとの絆が深められてすごく楽しかったです。
今回の遠征でお世話になったコーチ、トレーナーの方々、関係者の方々、そしてチームのみんな本当にありがとうございました
北村葉月
雪上トレーニングの目標が、前シーズン出来ていた技(f900.f720.f540.b540)と出来たらバックサイド900。Cab720も苦手なので練習したい。だったんですけどフロントサイド900で怪我をして達成は出来ませんでした。
フロントサイド900は立てなかったけど挑戦して1本でも打てたので良かったです。バックサイドの900とCab720は練習出来なかったです。
今後の課題はすぐ御坂で大会があるので今回の合宿で練習したことをやって成績を残したいです。
2月の大会までにはf900.b540.f720.c720.f540を完璧にできるようにして、ジュニアワールドで優勝することが今後の目標です。
フィジカルトレーニングの目標が滑り終わったあとなどしっかりクールダウンをして、技の完成度などを上げるための体幹などをやる。
雪上トレーニングの後のクールダウンはしっかり出来ていたと思います。体幹トレーニングもアブローラーを使ってトレーニングはできていたと思います。今後の課題は体幹トレーニングを合宿の時だけではなく日頃からしっかり家やジムなどで鍛えないとダメだなとおもいました。
生活での目標が規則正しい生活を送り滑りに支障が出ないようにし、代表としての海外遠征は初めてなので周りを見て学びたいと思う。
規則正しい生活は送れていたと思います。代表としての海外遠征で色々初めてなことばかりだったんですけど周りの人を見てどういうふうに動いたらいいのかとかを分かることが出来ました。
今後の目標はご飯があまり口に合わなくて食べられないということが多かったので今後の遠征でそういうことがあった時は何も食べないのではなく少しでも食べて体を気をつけて行こうと思いました。

今後はU選手の中からもワールドカップ参戦、またジュニア世界選手権タイトル獲得を目標にトレーニングを続けていきます。

今後もハーフパイプチームへのご声援をよろしくお願いします。

報告:スノーボード・ハーフパイプ ジュニアチーム チームコーチ 深澤 健悟

写真撮影:佐藤洋久(HPS)

※コンテンツ内に、運動の特性上、一時的にマスクを外している場面がございますが、
当合宿はSAJ感染対策ガイドラインのもと参加者全員に事前のPCR検査を実施し、
陰性を確認したうえで実施しております。