競技

2014/02/20

【REPORT スノーボードSBXジュニアチーム遠征】
ワールドカップ参戦への足掛かり

1月23日から2月8日の間、ジュニア指定選手の保坂史門(金足農業高等学校)、小澤悠人(倉敷翠松高等学校)、強化指定選手の岩垂かれん(日本体育大学)、渡辺大介(北翔大学)、納庄訓平(KUNIHIRO CLUB)の5名にて、1/23-31 Tremblant, QC (CAN)、2/1-2/7 Copper Mountain, CO (USA) Nor-Am Cup(合計4戦)へ参戦しました。

 

Tremblant, QC(CAN)では、寒さとの戦いで、気温マイナス20度、風が吹くと体感マイナス30度まで下がると言う極寒の中での滞在となり、体調管理、特に凍傷への危険性を考えながらの雪上トレーニング、大会参戦でした。

 

各選手、今季初レースと言う事で「レース感覚」を思い起す事から始めなければならず、極寒の中での調整に苦慮していたようにも見受けられました。

 

コーススペックは、スタートセクションはテクニカル、中盤から後半に掛けては緩斜面の中でスピードを求められるコースでした。

 

大会1日目(1月29日)の予選ラウンドは、岩垂選手(1:02.74)、渡辺選手(58.61)、保坂選手(59.93)、納庄選手(59.97)、小澤選手(1:02.56)となりました。

※カッコ内は予選タイム

 

岩垂選手、渡辺選手が決勝ラウンドへ進み、ファイナルまで駒を進めた岩垂選手が4位。他国選手との滑走能力の差を感じさせられた渡辺選手は24位。保坂選手42位、納庄選手43位、小澤選手47位となりました。

 

大会2日目(1月30日)の予選ラウンドは、岩垂選手(1:02.85)、納庄選手(56.23)、渡辺選手(56.45)、保坂選手(58.03)、小澤選手(58.76)となり、決勝ラウンドへ進んだ岩垂選手は、セミファイナルで敗退し、順位決定戦で5位。納庄選手は、24位で終えました。渡辺選手33位、保坂選手45位、小澤選手47位でした。

 

会場を移してCopper Mountain, CO (USA)においては、スタートセクションの2個連続するUタンクと言われるハーフパイプの様なセクション、連続バンクが続くと言うシンプルかつバンク攻略が鍵となるコースでした。各国選手、スタートから2個のUタンク攻略に苦戦する選手が多く見られましたが、公式トレーニングが2日間行われた為、チームJAPANもまずまずの出来で終えました。

 

大会1日目(2月5日)の予選ラウンドは、岩垂選手(51.55)、渡辺選手(48.85)、納庄選手(49.67)、小澤選手(50.68)、保坂選手(52.78)となり、決勝ラウンドへ進んだ岩垂選手がセミファイナルで敗退、順位決定戦で7位。渡辺選手が32位となりました。両選手共、スタートは好調な滑り出しでしたが、バンクセクションでの転倒やスピードロスが大きな敗因となり、納庄選手40位、小澤選手43位、保坂選手53位となりました。

 

大会2日目(2月6日)の予選ラウンドは、岩垂選手(51.33)、納庄選手(48.13)、渡辺選手(47.77)、小澤選手(51.65)、保坂選手(53.42)となり、決勝ラウンドへ進んだ岩垂選手が、3位表彰台。納庄選手は、今遠征男子最高位の16位となり、渡辺選手は25位、小澤選手47位、保坂選手52位となりました。

 

ソチオリンピック期間中でありましたが、SBXチームはピョンチャンオリンピックへ向けてスタートを切っており、まだまだ技術面で各国には追いつけていない現状の中で、コンチネンタルカップの表彰台を獲得し、ワールドカップ参戦出来る技量取得を目標に海外遠征を行いました。世界の壁はまだまだ分厚いですが、レース経験を出来るだけ多く取り入れ、フィジカル強化、滑走技術向上に精進して参ります。

 

報告者:スノーボード SBX Jrコーチ 国広直也

 

Tremblant QC (CAN) 予選にて保坂史門

Tremblant QC (CAN) 予選にて保坂史門

小澤悠人

小澤悠人

納庄訓平

納庄訓平

渡辺大介

渡辺大介

Copper Mountain(USA)スノーボードパークにおいてのキッカー練習。左から岩垂かれん、納庄訓平

Copper Mountain(USA)スノーボードパークにおいてのキッカー練習。左から岩垂かれん、納庄訓平

岩垂かれん(右端)

岩垂かれん(右端)

岩垂かれん、3位表彰台

岩垂かれん、3位表彰台