競技

2021/12/27

【REPORT 第2次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】成果

遠征の概要はこちらから

2021年11月12日〜2021年12月22日で行われた第2次スノーボード(ハーフパイプ)遠征。本第2次遠征では大きく分けて練習期と大会期に分かれました。
前半の練習期は11月13日〜11月29日移動を含めて17日間、後半の大会期間は11月29日〜12月22日移動を含めて24日間、内2試合という内容になりました。現地合流、現地解散した選手もいましたが、参加選手は最大で男子選手7人、女子選手6人の計13人となりました。

練習期間は、オーストリアのキッシュシュタインホルンでの雪上トレーニングを行いました。 晴天に恵まれたオーストリアでトレーニング晴天に恵まれたオーストリアでトレーニング 写真:佐藤洋久/@mjvision011

練習時間は1日2時間半で、スノーモービルで運んでもらえるので5分に1本のペースで効率の良い生産性の高い練習することが出来ました。練習内容に関して、男子選手は村上コーチ、女子選手は青野コーチとミーティングを重ねながらオリンピックに向けた練習と、目の前にある試合の結果を求めるトレーニングプランを作成し進めました。また、動作解析スタッフで白川尊則氏のサポートを仰ぎ雪上トレーニング後に個別で映像、動作解析の指導をして頂きました。前半は天気も良く選手個々で目標に向けて良いトレーニングを行うことが出来ました。しかし、良いトレーニングが出来る反面、怪我のリスクが高くなるので、コーチ、トレーナーの連携を大事にし、怪我へのリスクマネジメントを行いながら練習を進めていきました。

村上コーチのエアー村上コーチのエアー 写真:佐藤洋久/@mjvision011
技術ミーティング技術ミーティング 写真:佐藤洋久/@mjvision011
栄養サポート栄養サポート 写真:佐藤洋久/@mjvision011
森田・安岡トレーナーによるケア風景森田・安岡トレーナーによるケア風景 写真:佐藤洋久/@mjvision011
山本サービスマンの現地サポート山本サービスマンの現地サポート 写真:佐藤洋久/@mjvision011

練習期では、チームが掲げる男子メダル2個、女子メダル1個の目標を達成するべくオリンピックでメダルを獲得出来る高難易度の技の反復練習を行いました。男子では、縦2回転、横2回転のダブルコーク1440のメインスタンス、スイッチスタンスの技、難しいと言われる後ろ向きに回転していくバックサイドダブルコーク1080(縦2回転、横1回転)、1260(縦2回転、横1,5回転)のメインスタンス、スイッチスタンスの練習、調整を行いました。女子選手も高難易度の横3回転する1080を練習していて、確実にメダルを取りに行ける技の練習を行いました。

そして迎えた試合期。

1試合目のワールドカップでは平野流佳選手(太成学院大学スキー部)優勝、戸塚優斗選手(ヨネックス)3位、平野歩夢選手(TOKIOインカラミ)4位、片山來夢選手(バートン)7位、平野海祝選手(日本大学)14位という結果でした。女子選手は、冨田せな選手(チームアルビレックス新潟)2位、小野光希選手(バートン)5位、松本遥奈選手(クルーズ)7位、今井胡桃選手(プリオホールディングス)11位、鍛冶茉音選手(TJR)12位、冨田るき選手(チームJWSC)27位という結果でした。 ワールドカップ1戦目優勝の平野流佳選手ワールドカップ1戦目優勝の平野流佳選手 写真:佐藤洋久/@mjvision011
平野流佳選手のエアー平野流佳選手のエアー 写真:佐藤洋久/@mjvision011
平野歩夢選手のエアー平野歩夢選手のエアー 写真:佐藤洋久/@mjvision011
戸塚優斗選手のエアー戸塚優斗選手のエアー 写真:佐藤洋久/@mjvision011
冨田せな選手のエアー冨田せな選手のエアー 写真:佐藤洋久/@mjvision011
ワールドカップ1戦目2位を飾った冨田せな選手ワールドカップ1戦目2位を飾った冨田せな選手 写真:佐藤洋久/@mjvision011
松本遥奈選手のエアー松本遥奈選手のエアー 写真:佐藤洋久/@mjvision011
スタート前、青野コーチと鍛治選手スタート前、青野コーチと鍛治選手 写真:佐藤洋久/@mjvision011

内容としては、ハーフパイプの形が練習の時と比べて少し変わり、外国人選手も含め合わせきれなかったように見えました。そんな中でもしっかりとハーフパイプに合わす事のできた平野流佳選手が今季初優勝を飾りオリンピックに向け好発進を切りました。他の選手は細かいミスがあり点数が伸び悩みましたが次の試合に向けて課題が見つかった試合となりました。今季初のオリンピック選考を含んだ試合という事もあり緊張感があり、今後の課題が見つかった試合となりました。白川トレーナーによるトレーニングサポート白川トレーナーによるトレーニングサポート 写真:佐藤洋久/@mjvision011
内田トレーナーによる選手ケアサポート内田トレーナーによる選手ケアサポート 写真:佐藤洋久/@mjvision011
村上コーチの記者会見対応村上コーチの記者会見対応 写真:佐藤洋久/@mjvision011

続いて行われたDew Tourというプロ大会は、完全招待制でチーム事業として参加したのは男子選手3名、女子選手2名でした。DewTourで表彰台を飾った平野流佳選手と戸塚選手DewTourで表彰台を飾った平野流佳選手と戸塚選手 写真:佐藤洋久/@mjvision011

試合の結果は戸塚優斗選手(ヨネックス)優勝、平野流佳選手(太成学院大学スキー部)3位、穴井一光選手(株式会社玉越スノースポーツクラブ)22位でした。
女子選手は冨田せな選手(チームアルビレックス新潟)4位、冨田るき選手(チームJWSC)5位でした。

試合内容は戸塚選手がワールドカップの細かいミスをしっかり修正し見事な演技を決めて優勝を飾りました。平野流佳選手は新しい技に挑戦し高感覚を掴んでいました。穴井選手も他の選手とは全く違う自身のスタイルを貫いたのですが、足首の怪我がまだ万全ではなく滑りきれませんでした。女子選手に関しては、オリンピックの先行レースではなかったのでオリンピックを意識した攻めの滑りができオリンピックに向けステップアップできた試合でした。チームワックスサポートチームワックスサポート 写真:佐藤洋久/@mjvision011
映像佐藤氏の作業風景
映像・佐藤氏の作業風景 写真:佐藤洋久/@mjvision011

コロナウイルスの影響で、練習も試合も合宿中もこれまでには抱えたことのないストレスに直面している中ではありますが、選手たちは目標に向け日々成長しています。遠征に行ける事、試合に出場させてもらえる事、多くのご支援、ご声援、サポートに感謝し、多くの人に我々の活動から笑顔、勇気、感動を発信できるように頑張って参ります。オリンピックまでカウントダウンに入りました。悔いのない準備をして臨みたく想います。今後も応援よろしくお願い致します。

NewウエアーのハーフパイプチームNewウエアーのハーフパイプチーム 写真:佐藤洋久/@mjvision011

報告: スノーボード/ハーフパイプチーム 技術コーチ 青野令

※コンテンツ内に、運動の特性上、一時的にマスクを外している場面がございますが、当合宿はSAJ感染対策ガイドラインのもと参加者全員に事前のPCR検査を実施し、陰性を確認したうえで実施しております。