競技

2022/03/16

【REPORT 第3次スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業遠征】ジュニア世界選手権へのチャレンジ!

3月1日から10日の日程でスイス・レザンにて開催されたジュニア世界選手権にハーフパイプ強化指定選手U19から重野秀一郎選手、菊地原小弥汰選手、金子日菜多選手と、派遣基準を達成した国内強化指定選手Aから金子恵汰選手、山田莉乃香選手の5名の選手が参戦しました。
▲※遠征の概要はこちら

今回参戦したHPジュニア日本代表選手
今回参戦したHPジュニア日本代表選手
朝の準備風景
朝の準備風景

この度の派遣にあたっては今後トップのフィールドで活躍出来る選手になる為に、国際大会経験の場として優勝して得られるワールドカップ個人参戦枠獲得を目的に参戦し、ワールドカップ転戦時さながらのタイトスケジュールの中大会に臨みました。
今回の遠征でも選手自身が目標設定を考え実践する取り組みと、コーチ、スタッフからのアドバイスで自主性を持って各自が大会に向けて準備しました。

予選では各選手の特性に合わせた戦略的な演技構成を5名全員が確実に決めて決勝進出し、決勝では全員が今出来る攻めた最高の滑りを出し切りました。

メダルセレモニーにて
メダルセレモニーにて
結果、男子は重野選手が優勝までポイントが僅かに及ばず2位に、
菊地原選手4位、金子恵汰選手が5位を獲得。

2位表彰台を飾った重野選手
2位表彰台を飾った重野選手
重野選手のエアー
重野選手のエアー
菊地原選手のエアー
菊地原選手のエアー

女子は金子日菜多選手4位、山田選手7位と男女全員が8位内入賞を果たすことができました。目標としていた優勝は達成できませんでしたが今回何よりスノーボードを全員が楽しんで良いチームワークの中で行えた事が、
順位だけでは計れない素晴らしい成果を得られたと思います。このジュニア層においても男女ともに既に高い技術レベルが必要であることを実感することとなりました。他国の同世代の選手達との交流も参加した選手たちにとっても有意義な経験となったと思います。

オープニングセレモニーで日本代表として各国選手と国旗を掲げる金子日菜多選手とSSBA長谷川選手
オープニングセレモニーで日本代表として各国選手と国旗を掲げる金子日菜多選手とスロープスタイル/ビッグエアの長谷川選手
称え合う選手たち
称え合う選手たち

また、今後トップチームでワールドカップに臨むには、より高い技術レベルと独創性を持った演技構築が必要となり、効率よくトレーニングを進めていく為に怪我のしにくい身体つくり、そのためのフィジカルトレーニングが必須となります。これからのオフシーズンの取り組みが重要となってきます。
今回の遠征で得た経験を今後の強化に繋げて行かなければならないと思っております。

期間中天候にも恵まれ素晴らしい大会環境を用意、提供して頂いた大会関係者の皆様には感謝申し上げます。

素晴らしい環境に感謝
素晴らしい環境に感謝

高い目標に向かって努力し続けるジュニア選手たちの活躍にご期待下さい。

報告: スノーボード/ハーフパイプチーム コーチ 深澤 健悟

選手からの報告

重野秀一郎

今回の遠征の目標は優勝でした。
今回の遠征ではいろんな事に気づき、いろんな自信に繋がる合宿になりました。
 まずワックスの大切さについて気付きました。
練習からトップスピードで練習すれば毎回フルルーティンを組むことができ大会で焦るかもという不安感を無くすことができるということに気づきました。そして時間の使い方、調節の仕方などもうまく行き不安感を無くして大会に出ることが出来ました。今回気づいたことは今後とても大切なことだと思うのでメモなどに書いておきたいと思います。そして今回初めてf14-cw10-f12-b9というルーティンを組みました。去年ラークスオープンでやろうとしていたルーティンで色んな不安感がありました。
だけど練習をしていくうちに不安感が無くなって大会で決めることが出来ました。
 優勝は出来なかったけれどダブル14の道も見えたしとても良い1週間でした。
来年こそは優勝したいと思います。

菊地原小弥汰

今回の遠征はスイス・レザンでした。
初のジュニアワールドだったので初日から最終日まで緊張していました。
大会の目標としては、「DC1260を大会でメイクし、高さをだして自分の滑りをする」を掲げました。この目標を達成するために、遠征の1、2日目のクランスモンタナでのトレーニングではベースを意識してボトムランを調整しました。しかし、その2日間では安定しませんでした。
3日目以降からは会場のレザンで滑りました。
ここでもベースを意識して取り組みましたが大会本番まで本当にパイプにあわせることが出来ませんでしたが、予選当日であわせることが出来ました。
そのため、決勝ではDC1260を回しメイクすることができ、自分の滑りができたのかなと思います。
今回の遠征を通しての反省点や分かった事は自分がパイプに合わせる能力が低いと感じました。
理由としては4日間の練習期間があったにも関わらずパイプにあってきたのが予選の日からであり、DC1260もぶっつけ本番で挑戦したからです。
もっと早く合わせていたらもっと沢山の技ができたはずだと反省しています。
これからは、大会前の練習やコンディションの良い日で一日一日を無駄にしないために、できる時にやるのをモットーに練習していきたいと思います。
そして、ワックスがとても重要だということもよく分かりました。
正直、練習の効率がこれほど上がるとは想定していませんでした。
この先は、コーチから教えて頂いた手順でワックスをして板をしっかりと手入れ出来るようにしていきたいと思います。
改めて、SAJのコーチやトレーナー、関係者の皆様ありがとうございました。

今回の遠征で重要と感じたボードメンテナンス風景
今回の遠征で重要と感じたボードメンテナンス風景

金子恵汰

今回のジュニア世界選手権での最初の目標は、海外の大会の雰囲気を知る事と、考えているルーティーンを挑戦する事、ジャパンチームが大会前にどのようなことをしているかを学ぶことでした。
そして学んだことはまずワックスの大切さです。
今までワックスはあまり真剣に取り組まず、塗ってあればいいと思っていました。しかしワックスはただ塗ってあるだけではダメでどのワックスを塗れば良いかなど考えることから始まり、塗り方、ワックスをはがすタイミングなど今まで考えなかったようなことを沢山学べました。そしてスノーボードでは高さを重視し、かつ自分の最大の技を出せるようなルーティーンを考えました。
高さはワックスをしっかり学べたおかげで高く飛ぶことができましたが、技のほうは最後の1本で決めることが出来ずに終わってしまいました。
すごく悔しいです。しかし挑戦できたのはすごく良かったと思っています。この大会に出場するにあたって色々な面でサポートしてくれた両親、遠征中サポートしてくれたコーチ、最後まで一緒に戦った仲間と全ての人に感謝しかないです。ありがとうございました。
この大会で学んだことを糧にしてこれからも努力していきたいと思います。

金子日菜多

今回、スイス・レザンで行われたジュニアワールドに参戦してきました。
ジュニアワールドに出場するにあたり初めに設定した目標は、高さを出し一つ一つの技でグラブを長く持ち、自分の今出来るベストをしっかりやり切ることでした。予選は、一本目に確実なルーティンで決められたので2本目に決勝を見越したルーティンをやったけれど、F540の着地で少し崩れてしまいあまり点数が伸びなかったので決勝ではそこをしっかり修正していこうと思いました。
決勝では、まず一本目に確実なルーティンで立てたので、2本目から得点と順位を伸ばすルーティンでいきました。最終的な結果は4位でしたが、昨年は大会前の公トレでアクシデントがあり、大会に出場出来なくて悔しい思いをしたので、今年は決勝に上がれ、3本ともルーティンを決められたのでそれは嬉しかったです。また、宿泊したホテルではコーチやトレーナーさんが大会のために体のコンディションを整えてくださったり、板のメンテナンスをサポートしてくださったお陰で自分の思うような滑りができたと思うのでとてもありがたかったです。
大会中には一緒にいたチームの仲間達が応援してくれたりアドバイスをくれたりしてとても心強く、良い経験が出来ました。
今回の遠征は多くの方に支えていただきとても感謝しています。
ありがとうございました。

山田莉乃香

今回初めて日本代表選手として海外へ行き、大会に出ました。
私にとってジュニアワールドに出場できることは年齢的に最初で最後のチャンスでした。
7位という結果で正直悔しさが残る滑りで終わりました。
行く前にあげていた目標のルーティーンは出来たのですが、完璧に仕上げることが出来ず、パイプに合わせるのにも時間がかかってしまいました。
そして、自分の実力不足を改めて実感させられました。
ですが毎日楽しんで滑ることが出来、沢山の新しい経験をすることが出来ました。この経験はきっと良い経験として自分の糧となり、またもっと上手くなりたいという気持ちを強くしてくれたと思います。そして、何も考えずにただ練習するのではなく一日一日の練習で自分が何をしなければならないかをきちんと考える大切さ、waxの大切さ、滑り終えた後のケアなど一つ一つの大切さを感じました。生活面では、マスクの着用や手洗いうがい消毒しコロナにかからないよう気をつけました。そして慣れない環境の中でしたがご飯も沢山食べて沢山寝て万全な状態で練習に励むことが出来ました。毎日最高のコンディションの中滑れたことに感謝です。そして、サポートしてくださった方々、コーチの方々、トレーナーの方々、関係者の皆様本当にありがとうございました。今回スイスで学んだことを忘れずにこれからの練習,大会に活かしていきたいです。

森田トレーナーの選手ケア
森田トレーナーの選手ケア

参加メンバー
参加メンバー
今回の遠征で多くの経験、学びを得ました チューリッヒ空港にて
今回の遠征で多くの経験、学びを得ました チューリッヒ空港にて
将来の国際大会に向けて国際交流も重要な経験となった
将来の国際大会に向けて国際交流も重要な経験となった
他国の選手たちとの交流
他国の選手たちとの交流

コンテンツ内に一時的にマスクをずらしたり外している場面がございますが、撮影時のみ外しております。
当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもと、PCR検査を行って実施しております。