競技
2022/03/22【REPORT第2次スノーボード競技(スロープスタイル・ビッグエア)ジュニア世界選手権遠征】スロープスタイル・ビッグエア ジュニア選手 ジュニア世界選手権参戦 Road to Milano 2026!
3月8日~13日、スイスのレザンで行われたジュニア世界選手権に強化指定選手Uランクと、国内強化選手の内、国内FIS大会の成績優秀選手が参戦しました。ジュニア選手達にとっては、シーズン最大の目標であり今年1年の集大成と言っても過言ではない大会です。特に男子選手達は昨年度のロシア大会時にスロープスタイル、ビッグエア両競技において優勝をしており、ディフェンディングチャンピオンとして迎える今年のスイス大会となりました。
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集合写真
3大会は前半がスロープスタイル、後半にビッグエアのスケジュールで行われました。それぞれの公式練習は1日しか予定されておらず、その代わり6日と7日がパブリックとしてコースオープンされており、少し余裕を持って現地入りした日本チームはその2日間でスロープスタイル、ビッグエア両方のアイテムを入念に確認する事が出来ました。初めは少し癖のあるジャンプに戸惑いがあったものの、次第に慣れていき、各々が大会に向けたルーティンを考えながら練習を進めて行きました。
ジャンプ 村瀬由徠選手
ダウンレール 長谷川帝勝選手
公式練習、予選を終え日本チームは男子は3名の選手が、女子は2名の選手が決勝にコマを進めました。決勝で男子は非常に良い滑りは出来たものの、ジャンプの着地に軽いハンドドラッグやジブの甘さなど小さなミスが重なり表彰台を逃し、長谷川帝勝選手の4位が最高位でした。女子は2選手とも安定の強さを見せつけ、枝松千優選手が3位、村瀬由徠選手が優勝です。これで村瀬選手は目標とした次年度のワールドカップのパーソナルスポットを手に入れました。
6位入賞の木村葵来選手
表彰台の村瀬由徠選手と枝松千優選手
スロープスタイルが終わるとすぐ翌日からビッグエアの公式トレーニングが始まりました。ビッグエアでは比較的体格に恵まれない女子はスピードに悩まされ、日本チームは一部ミドルキッカーをチョイスせざるを得ない戦いを強いられました。そんな状況下においても女子3選手は全員決勝進出を決め、男子は1名の選手が決勝進出を決めました。
スピードに苦しみながらもビッグキッカーに挑む森井姫明麗選手
決勝進出に向け果敢に挑む藤谷瞭至選手
決勝では思うように飛距離が伸ばせない村瀬選手は5位、また初の国際大会となる森井姫明麗選手はキャブ540°をメイクするものの、2方向目のフロント720°で転倒し7位と惜しくも入賞を逃してしまいました。一方で枝松選手はクリーンなバックサイド720°とフロントサイド720°を決め見事2位を獲得です。ただ本人としては優勝を目指して戦っただけに非常に悔しい結果となりました。
高さのあるジャンプで優勝の狙う枝松千優選手
男子の中で唯一決勝にコマを進めた長谷川選手は1本目キャブ1260°、2本目にスイッチバックサイド1260°をそれぞれメイクするも優勝ラインに届かず、3本目にはスイッチバックサイド1440°を完璧にメイクし優勝を狙いに行きましたが、1位に僅か2ポイント届かず2位となりました。こちらも非常に悔しい結果となりましたが、選手達は決してこの大会だけで一喜一憂せず、4年後のミラノオリンピックを見据えてしっかり課題を抽出しそのスタートとしている様子が見て取れました。まさにRoad to Milano 2026のスタートを切った頼もしい日本のジュニア選手達に、今後も変わらぬ声援をよろしくお願いいたします。
メダルセレモニーにて他国選手と並ぶ長谷川帝勝、枝松千優両メダリスト
報告: スノーボード スロープスタイル/ビッグエア ジュニアコーチ 今井 勇人
コンテンツ内の競技中・記念撮影時にマスクを外している場面がございますが、一時的に外して撮影しております。
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