競技

2022/04/11

【REPORT 第6次スノーボード競技(アルペン)遠征】日本勢初の3種目完全制覇/チームとしても国別優勝!

スノーボードアルペンチームは、2022年3月25日〜4月6日までの期間、イタリアValmalencoにおいて開催された世界ジュニア選手権大会に出場して参りました。
チームとしては三木つばき選手(キャタラー)、余郷さくら選手(関東スノーボードクラブ)、杉本志功選手(キャラファクトリー)の3選手が出場しました。
▲※遠征の概要はこちら

3選手のうち、三木選手はすでにワールドカップでも活躍し、今季は初優勝も果たすなど今大会の優勝候補として大会に挑む形となりましたが、余郷選手・杉本選手にいたってはまだまだ海外大会への参加経験も浅く、初挑戦となったジュニア世界選手権においてどこまで実力を発揮できるかが重要なポイントとなりました。

レース日は降雪もあり、3日間を通じて春雪と新雪が混ざる難しいコンディションでの戦いとなった
レース日は降雪もあり、2日間を通じて春雪と新雪が混ざる難しいコンディションでの戦いとなった

タイトルにも挙げた通り、三木選手による日本人として初となる、PGS、PSL、PRTの3種目で完全優勝を果たすことができました。

優勝した三木つばき選手
優勝した三木つばき選手

今回のレースの大きな特徴として、残念ながらウクライナ・ロシア情勢の影響により、ジュニア・シニア問わず選手層が厚くレベルの高いロシア人選手たちの出場が叶わなかったのは大きなポイントでしたが、そのような「勝つことが順当」と思われるレースにおいてそのプレッシャーに押し潰されることなく自分の滑りをすることができた点は非常に大きな成長です。
一方でPRT種目においては男女混合によるリレー形式でのパラレル種目であり、一人の力だけでは勝ち上がることはできません。海外大会初参戦となった杉本選手が最後までしっかりと相手選手に食らいつき三木選手にバトンと繋げたことで勝ち取ったPRT優勝は、最終的に国別のチーム優勝というもう一つの大きなタイトル獲得にも至りました。

PRT種目表彰式の様子(杉本選手・三木選手)
PRT種目表彰式の様子(杉本選手・三木選手)

スノーボードアルペンチームとしてはこの大会を以って今季すべてのレース参戦を終えました。
コロナ禍や悲惨な戦争の中でのワールドカップ遠征、北京五輪、ジュニア世界選手権というこれまでにないイレギュラーな事案も多く大変なシーズンでしたが、最後まで応援いただき誠にありがとうございました。
来季からはミラノ・コルティナ五輪に向けた新たなチームとして次への挑戦を続けてまいります。
引き続きご声援の程よろしくお願いいたします。

スノーボード・アルペンとして初めての国別優勝
スノーボード・アルペンとして初めての国別優勝

報告: スノーボード/スノーボードアルペンチーム セクレタリー 戸崎 啓貴

※PGS=スノーボードパラレルジャイアントスラローム、PSL=スノーボードパラレルスラローム、PRT=スノーボードパラレルチーム

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