競技

2013/12/16

【REPORT スノーボードW杯カレッツァ大会】
PGSで竹内が2位、幸先の良いスタート

12月13日にPGS、14日にPSLの今季のスノーボードアルペン種目のワールドカップ初戦が、イタリアのカレッツァで開催されました。結果は、PGSで竹内智香が2位、吉岡健太郎が12位、PSLで竹内が21位、吉岡が24位でした。

 

初日のPGSで竹内は予選を9位で通過。決勝を順当に勝ち進み、迎えたビッグファイナルの対戦相手はスイスのパトリシア・クマーでした。コースの荒れの大きかった赤コースで途中、穴に足を取られてタイムをロスし、軍配はパトリシアに上がって竹内は2位となりました。今回の決勝ヒートの方法はシングルフォーマットが採用され、通常は1ヒートで2本滑るところを、予選タイムが良かった者が滑るコースを選択するという1本取りの方式で行われました。

 

竹内は予選順位が9位と上半分には入れなかったため、決勝ヒートでは対戦相手が先にコースを選ぶヒートが多く不利で、シングルフォーマットでは予選タイムも重要度をさらに増すことを認識しました。ただし、決勝を2本のランの駆け引きでうまく相手を追い越すという竹内の戦略的なライディングスタイルが主であった中では、シングルフォーマットでも十分に戦えたといえる結果でした。昨年の同大会で誕生日に通算125戦目で初優勝を果たした験のいいこの地で、オリンピックシーズンである今季を良い形でスタートすることができました。

 

また、今回ワールドカップ特別参戦許可を与えられて出場した吉岡健太郎は、予選11位で自身初となる決勝進出をし、1回戦で敗れましたが、最終順位を12位としました。

 

翌2日目のPSLでは、前日2位となった竹内も予選タイムが伸びす、失敗もし、残念ながら決勝進出には届きませんでした。竹内曰く、前日のGSボードからSLボードに乗り換える上で、調整がうまく間に合わなかったとのことです。今季はもう異なる種目が連続でレースが行われるイベントはありませんが、竹内は1月のワールドカップへ向けて、スラロームの練習を仕上げてから帰国する予定です。

 

報告:ヘッドコーチ 上島しのぶ

 

雄大なサウスチロルのドロミテのすそ野に広がる今大会コース

雄大なサウスチロルのドロミテのすそ野に広がる今大会コース

PGSで2位に入賞し笑顔の竹内智香

PGSで2位に入賞し笑顔の竹内智香

今大会PSLコース

今大会PSLコース